液晶ディスプレイのサイズは10.1型ワイドで、表示解像度は1920×1200ピクセル(WUXGA)に対応する。アスペクト比が16:10であり、コンシューマー向けに多い16:9のフルHDより縦の表示領域が広い点は手書き入力にも使いやすい。
X-Riteのカラーマネジメントツール「i1 Display Pro」と「i1 Profiler」を利用して行った計測結果によると、色温度が7547K、輝度306cd/m2という結果で、色域はsRGB%カバー率92.7%、面積比93.9%と、ほぼsRGBの色域をカバーする。キャリブレーション補正カーブは波打っていて、明部でRGB各色ともに上方に補正されていた。
このような傾向は他の製品でもバッテリー駆動状態での計測でみられることがある。YOGA BOOKはACアダプターと一緒にUSB接続のカラーマネジメントツールを接続できないため、バッテリー駆動状態で計測したことも影響したと思われる。RGBそれぞれのラインはほぼ重なっており、大きな破綻はないと言える。
基本スペックについては、CPUはAtom x5-Z8550、メモリは4GBのLPDDR3、データスレージは64GBのeMMC、OSは64bit版Windows 10 Homeを搭載する。本体にはmicroSDメモリーカードスロット(SDXC対応)が内蔵されているため、microSDXCメモリーカードを使ったストレージの増量は可能だ。
通信機能は、IEEE 802.11a/b/g/n/acの無線LAN、Bluetooth 4.0を装備する。軽量志向のタブレットとしては標準的な基本スペックで、特にコストダウンを感じる部分はない。ベンチマークテストの結果は以下に画面で掲載する。スペック通りの性能をきちんと発揮できている。
バッテリー駆動時間は、BBench 1.01(海人氏・作)を使い、無線LANで常時接続し、60秒間隔でのWebサイト訪問、10秒間隔でのテキスト入力を行う設定で計測した。Windows 10の電源プランは「バランス」で、バッテリー駆動時におけるディスプレイの輝度は40%で固定した。
テスト結果は、バッテリー残量が5%になるまで、11時間22分動作した。公称値の約13時間には少し及ばないものの、十分な駆動時間だろう。
ファンレス設計なのでファンの動作音はしない。発熱はクリエイティブパッドの底部が中心だが、室温23度の環境で高負荷時でも35度以下と気になることはなかった。
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