背面はデュアルカメラだが、デュアルカメラを搭載する他のスマホとは少しコンセプトが異なり、明るい場所(昼)用の1600万画素カメラ、暗い場所(夜)用の2000万画素カメラという役割。
夜用カメラは端末の内側のレンズが担当していて、カメラを起動し、画面を見ながら背面の外側のレンズをふさいで暗い場所に行くと、暗さを認識して夜用カメラに切り替わる。周囲の明るさに応じてカメラが自動で切り替わっているので、ユーザーがカメラの切り替えを意識することはない。
奥行き効果を加える「ポートレート」モードを使うと、背景をぼかした写真が撮れるが、これは2つのレンズの深度の違いを利用したものではなく、ソフトウェア処理されたものだそうだ。特に違和感はなく、きれいに背景がボケた写真が撮れる。
もちろん、中国メーカーのスマホらしく、インカメラにはビューティーモードが用意されている。OPPOのビューティーモードは、年齢、性別、アジア系か欧米系かなどを判断。顔の特徴を把握し、AIと200万のデータから最適な補正を行うそうだ。
中国メーカースマホのビューティーモードに慣れてしまうと、ビューティーモードなしの自撮りに耐えられなくなってしまうが、R11sも美しく、しかもわざとらしくなく補正してくれる。ビューティーモードは女性向けの機能と思いがちだが、男性もきれいに、かつ男らしく撮影するという。ぜひお試しあれ。
今回、端末にFacebookやTwitter、メッセンジャーなどのアプリを追加し、Web閲覧などとともに使ってみた。バッテリーの減り具合は、特に速くもなく遅くもなくといった印象だ。アプリの更新や動画視聴、カメラの撮影を続けていると確かに減りが速いが、本体は薄いものの3000mAh以上のバッテリーを積んでいる。よほど激しい使い方をしない限り、1日は安心して使えるだろう。
また、付属のケーブルと充電器を使うと急速充電が可能だ。接続端子がMicro USBで、他の充電器を使うと急速充電にならなのは残念なところだが、充電を待つイライラはない。
短い期間だが、使ってみた率直な印象は、見た目が今どきなAndroid端末らしいスマホでありながら、使い勝手はiPhoneっぽいということ。カメラのUI(ユーザーインタフェース)もiPhone風で、望遠レンズを搭載していないのに「1×/2×」のアイコンでデジタルズームできるのには、少し笑ってしまった。
ただ、写真の画質は十分きれいで、やはりセルフィーのきれいさは見逃せない。端末のデザインも洗練されていて高級感がある。顔認証もとても便利だ。デュアルカメラや縦長ディスプレイといったトレンドを押さえているので、満足度は高い。iPhoneを使っているけれど、Androidや中国メーカーのセルフィーに興味があるという人に特にお勧めしたい端末だ。
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