9月のAppleイベントが近づいてきた。現在までに出ているウワサでは、5.8型の「iPhone XS」、6.1型の「iPhone 9」、6.5型の「iPhone XS Plus」(いずれも仮称)という3モデルの発表が予想されている。
気になるのは、より小型なモデル、つまり4型の「iPhone SE」後継機についてだ。2018年前半にはiPhoneケースメーカーなどの情報から「5月に登場する」というウワサが出回っていたが、実際には発表されなかった。
ここでは、「iPhone SE 2」(仮称)のスペックや発表時期などのウワサをまとめていこう。
Apple製品のリーク情報を扱っているSonny Dickson氏は6月に、iPhone SE 2の前面保護ガラスとされる製品の画像をツイートしている。隣に並ぶ5.8型の「iPhone X」の保護ガラスと比較すると、サイズはおよそ4型だろうと推測できる。
iPhone SEは筐体にステンレスを採用していたが、iPhone SE 2ではガラス製となり、Qiワイヤレス充電に対応するようだ。
中国の動画プラットフォーム「秒拍」(Miaopai)に投稿された、iPhone SE 2のモックらしきものを映した動画では、背面にガラスを採用している様子がうかがえる。
インドのテック系サイト「Tekz24」は、iPhone SE 2の製造がインドになるとした上で、iPhone SE 2のスペック(本体サイズではなくプロセッサなど内部スペック)が「iPhone 7」同様になると伝えているが、これは2017年8月時点での情報だ。この記事ではiPhone SE 2の発表が2018年第1四半期としていたが、結果としては外れている。
iPhone SE(2016年3月発表)が「iPhone 6s」(2015年9月発表)をベースとするスペックで出たように、先行するモデルをベースにする可能性は十分ある。しかしiPhone SEとiPhone 6sの発表ラグが半年だったのに対し、iPhone SE 2とiPhone 7(2016年9月発表)では現時点で約2年、iPhone SE 2と「iPhone 8」(2017年9月発表)でも約1年の期間が空いている。
iPhone 6sからたった半年遅れただけのiPhone SEですら、発売直後には日米ともに販売が振るわなかった。日本ではBCNが調査し、iPhone 6s/6s Plusの発売直後のデータと比べ89%減の販売台数だったとしている。米国では調査会社のLocalyticsがデータを公開。発売初週でのiPhoneモデル全体の販売数に占めるiPhone SEの割合はわずか0.1%で、「iPhone 5s」や「iPhone 6」、iPhone 6sの発売初週の割合に及ばなかったという。
仮にiPhone 7をベースとした場合、プロセッサにA10 Fusion、メモリ2GBといったスペックになるようだが、これが市場に受け入れられるには相当価格を抑えないと難しいのではないだろうか。
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