なかなか出ない「iPhone SE 2」、スペックと発売時期は? 狙いは「インド」説も(2/2 ページ)

» 2018年08月23日 07時00分 公開
[井上輝一ITmedia]
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発表はいつ?

 5月の発表がなく8月となった今、新製品の発表タイミングとして考えられるのは、9月のAppleイベントか、2019年3月、WWDCがある2019年6月といったところ。

 しかし9月に予想されているのはiPhone 9/XS/XS Plusの3製品であるため、iPhone SE 2登場の可能性は低そうだ。

 2019年3月を挙げたのは、iPhone SEの発表が2016年3月のイベントだったことから。しかし、当時はiPhone SEの他に9.7型の「iPad Pro」とApple Watch用新バンドも同時に登場している。もし3月にイベントで発表となれば、同時に別の新製品も出る可能性がある。

 2018年のWWDCではハードウェアの発表はなかった。WWDC 2019でどうなるか、現在のところ特に情報はない。

iPhone SE 2が狙うのはインド?

 iPhone SEは、現在Appleが販売している唯一の4型端末。同じサイズの前モデルである「iPhone 5s」と同様に、日本では長く売れている機種だ。

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 ITmedia Mobileで掲載している、GfK Japan調べの携帯電話販売ランキングでも、iPhone SEは2018年6月までコンスタントにトップ10入りを果たしていた。米国でも、米American Customer Satisfaction Index(ACSI)の調査によれば、2017年のユーザー満足度はiPhone SEが1位だったという。

ACSIの調査によれば、2017年のユーザー満足度はiPhone SEが1位だった(ACSIより一部抜粋)

 発売初週こそ伸びなかったが、長い目で見た時には日米で好評であることから、iPhone SE 2にも当然期待はかかる。

 しかしスペックがiPhone 7ベースとなれば、製品ラインアップの中では間違いなくローエンドだ(iPhone SEと6sがラインアップから外れると仮定して)。

 小型端末としては唯一無二だが、iPhone SEの時以上にハイエンド端末からスペックが懸け離れてしまうため、日米で今回も売れるかについて、正直不透明に思う部分はある。

 一方、AppleがiPhone SE 2で狙うのはインド市場だという説もある。

 iPhone SE 2のスペックがiPhone 7ベースだと伝えたインドのTekz24は、「Appleはインドでのマーケットシェアの倍増を目指している」とも伝えている。2016年第4四半期の時点で、Appleはインド国内で、高級端末としては62%のシェアを持つものの、市場全体で見るとシェアは11%まで落ちる。Appleは、iPhone SE 2をミドルレンジの価格帯で出すことでiOSユーザー数を伸ばし、最終的により高級な端末へ移行するユーザーを増やしたい考えだと同誌は報じている。

 香港に拠点を置く調査会社Counterpointによれば、2018年第2四半期のインドでのAppleのマーケットシェアは1%にまで落ち込んでおり、ここ数四半期の中では最低だという。

 もしAppleがインドでの戦意を失っていないのであれば、スペックをそこそこに価格を抑えたiPhone SE 2の投入という話も現実味を帯びてくる。

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