iPhoneの価格は右肩上がり? 3GからXS Maxまで歴代機の定価をまとめてみた(2/2 ページ)

» 2018年09月26日 07時00分 公開
[井上輝一ITmedia]
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2016年から段階的な値上がり傾向 高級路線へのチャレンジ

 16年から18年の価格を見ると、キャリアごとの特徴はなくなってきた一方、Apple自身の値付けや端末投入に戦略が見えてきます。

16〜18年の推移

 まず、16年は「iPhone SE/7/7 Plus」の3機種で、価格的にもスペック的にも3段階の構成。17年も「iPhone 8/8 Plus/X」の3機種構成ですが、機種名からも分かるようにSEのラインを廃し、Xのラインを(当時の)最上位として設けています。

 そのため、7/7 Plusの価格はおおむねそのまま8/8 Plusへスライドしつつ、その上の価格帯にiPhone Xが位置付けられています。

 18年も「iPhone XS/XS Max/XR」の3機種構成。iPhone Xの完全上位互換であるiPhone XSがXの価格を引き継ぎ、XS Maxがさらに上の価格帯へチャレンジしています。そしてiPhone XRがちょうどiPhone 8/8 Plusの中間の価格をカバー。

 17年、18年ともに「前年の価格帯をカバーしつつ、さらなる高級路線を狙う」という戦略を取っているように読み取れます。

 よって、3Gの時代から全体を眺めても右肩上がりだといえますし、直近3年間でも段階的な値上がり傾向があるといえます。

消費税と為替を考慮すると?

 ここまで税込価格での価格推移を見てきましたが、「iPhone自体の価格」という意味ではさらに考慮するべき点が2つあります。

 1つは消費税。13年までは5%でしたが、14年から8%に切り替わっているため、消費税の影響を厳密に除くためには税別価格を参照するべきです。

 もう1つは為替で、この10年の間に最低で70円台、最高で120円台といった振れ幅がありました。iPhoneは海外で生産されていることから、端末発売時の為替レートで割り、ドル価格とすることでより素直な本体価格になりそうです。

 なお、Apple直販であれば公式にドル価格も提示されていますが、比較の観点から、Apple直販モデルであっても円価格から為替レートで割ることでドル価格を算出しています。

 ということで、それぞれの端末価格を当時の消費税と為替レートで割った、税別ドル価格のグラフがこちら。

消費税と為替レートの影響を除いた歴代iPhone価格

 それほど大きく変わるわけではありませんが、11〜12年が円高で70円台後半、15年が円安で120円台だったことが補正され、税込の円価格では11〜15年に上がり基調だったグラフが、補正後にはほぼ横ばいになりました。

 一方で16〜18年の為替は安定していることもあり、補正後も値上がり傾向は変わらず。どちらのグラフを読んでも、「最近のiPhoneは高い」という感想は間違ってなさそうです。

 もしこの戦略が続くのであれば、19年にはXS/XS Maxを引き継ぐモデルと、さらなる高級端末が登場することになるのかもしれません。高級端末を出し続ける中で、ロー〜ミドルスペックの市場をAppleはどうするのでしょうか。筆者的には、小型でそこそこ動くiPhone SEの後継機種を出してほしいんですけどね。

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