Mate 20シリーズは、Huaweiの新型プロセッサ「Kirin 980」を初めて搭載する製品。同プロセッサは処理能力の向上を図りつつ、省電力性を高めたことが特徴だ(参考記事)。
この処理能力の向上をアピールするために持ち出したのが「アプリの起動速度」。Mate 20 ProとiPhone XSでGoogle Playのダウンロード数で上位15アプリ(全てiOS版もある)で起動にかかる時間を比較したという。
Huaweiの自社調べではあるが、全てのアプリがiPhone XSより1000ミリ秒(1秒)以上高速に起動できたという。「たった1秒」と思うかもしれないが、その1秒の積み重ねが使う上での心地よさの差となって出てくる可能性はあるだろう。
さらに、自社の「HUAWEI P10 Plus」とサムスン電子の「Galaxy Note9」を比較対象として、利用開始から18カ月経過してもパフォーマンスが落ち込みにくいことも合わせて訴求した。
アプリのインストールやバージョンアップを繰り返すと、スマートフォンは動作が不安定になったり、そこまで行かなくとも動作が重たくなったりすることがある。これもHuaweiの自社調べではあるものの、長く使ってもソフトウェア的な意味で安定性が高いとアピールしたかったものと思われる。
Mate 20 Pro/Mate 20 RSは4200mAh、Mate 20は4000mAh、Mate 20 Xは5000mAhの大容量バッテリーを搭載している。そのことを生かして、Galaxy Note9やiPhone XS Max、Mate 10よりも連続稼働時間が長いことを訴求した。
その上で独自規格の「HUAWEI SuperCharge」「HUAWEI Wireless Quick Charge」によって有線・ワイヤレスどちらの環境でもGalaxy Note9やiPhone XS Maxよりも高速に充電できることも合わせてアピールした。
そして今回の発表会で一番盛り上がったシーンの1つが、別のQi規格準拠機器への給電が可能なMate 20 Proの「リバースチャージ」機能だ。
充電相手にあえてiPhone XSを紹介したことと、本体を充電パッド代わりに使えるということで、多くの来場客の興味をそそったものと思われる。
Mate 20シリーズがライバルとして想定するのは、主にiPhoneシリーズとGalaxy Note9だが、他にもライバルはいる。後編では、カメラやゲーム機能における競争相手を見ていく。
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