UQコミュニケーションズ10月30日、NECプラットフォームズ製の「WiMAX 2+」ルーター2機種(据置型とモバイル型)を発表しました。
今回は、11月に発売されたモバイル型の「Speed Wi-Fi NEXT WX05」の新機能を中心に紹介します。
(記事中の通信速度は全て理論値)
今回UQが発表したのはWX05と、据え置き用の「WiMAX HOME 01」です。後者はNECプラットフォームズ製としては初めての据え置きタイプです。
今回の発表は、NTTドコモの「Wi-Fi STATION HW-01L」の発表後だったため、「WiMAX 2+も(au 4G LTEエリアの力を借りるにしても)下り1Gbpsを超えるかも……」と期待していたのですが、結局両機種とも従来モデルと通信速度は変わりませんでした。
対応しているWi-Fi(無線LAN)の通信速度や規格、連続通信時間など主要なスペックには大差がないことを考えると、WX05については同じくNECプラットフォームズ製の「Speed Wi-Fi NEXT WX04」のマイナーアップデートと言われても仕方ない面もあります。現に、表で主要なスペックを並べると「え、どこが変わったの?」と思うぐらいに同じ数値が並びます。
しかし、WX05(とHOME 01)には「WiMAXハイパワー」という機能が新たに搭載されています。
WiMAXハイパワーは端末側の電波送信出力を大きくすることで、実効通信速度(スループット)を改善する機能。「WiMAX」規格用の通信製品では一部対応していたのですが(懐かしいですよね)、WiMAX 2+規格の製品では初採用なのです。
UQの説明によると、WiMAX 2+の電波が届きにくい屋内などの環境下において、通信速度を約20%改善する効果があるそうです。
WiMAX 2+は、エリアマップやサービスエリア判定では問題がないように見えても、建物の中で利用すると電波が弱くなり通信速度がイマイチということがあります。WiMAXハイパワーへの対応によって、このような時の通信速度が改善します。
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