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コラム
» 2019年02月04日 17時43分 公開

PayPayの第2弾「100億円キャンペーン」は何が変わった? 第1弾との違いと注意点

PayPayの第2弾「100億円キャンペーン」が発表された。還元額と還元率(最大)は第1弾キャンペーンと変わらないが、詳細な内容は大きく変わっている。第1弾と第2弾の違いを整理した。

[田中聡,ITmedia]

 コード決済サービス「PayPay」の第2弾となる「100億円キャンペーン」が、2019年2月12日から5月31日まで実施される。

 PayPayといえば、2018年12月4日から13日まで実施していた第1弾キャンペーン(以下、第1弾)が大きく話題を集め、本来は2019年3月31日まで予定していたところ、PayPayの想定を超える決済が行われ、わずか10日で終了となった。

 その第2弾キャンペーン(以下、第2弾)も還元額は100億円で、還元率も「最大20%」ではあるが、キャンペーン内容は第1弾とは大きく異なる。

 結論からいうと、第2弾では、高額商品を購入してPayPayボーナスをガッツリもらうことができなくなった。以下に、第1弾と2弾の違いを整理する。

PayPay 2月12日にスタートするPayPayの第2弾「100億円キャンペーン」

違いその1:支払い手段によって還元率が異なる

 第1弾では、PayPay残高、Yahoo!マネー、クレジットカードのどの手段で支払っても、決済額の20%が還元された。しかし第2弾で20%還元を受けられるのはPayPay残高かYahoo!マネーで支払ったときのみ。Yahoo! JAPANカードでの支払いは19%、その他のクレジットカードでの支払いは10%まで還元率が下がる。PayPay残高へのチャージは(対応している)銀行口座かYahoo! JAPANカードから行う。Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードで支払っている人は注意したい。

PayPay PayPayボーナス還元率の違いと付与上限

 PayPayでクレジットカード決済をすると、クレジットカードのポイントもたまる仕様なので、第1弾では20%+クレカのポイントが還元されるのでクレカ決済が最もお得だったが、第2弾ではクレカ(Yahoo! JAPANカード以外)が最も損な仕様に変更されてしまった。

 ちなみにYahoo! JAPANカードは100円の支払いにつき1ポイントのTポイントがたまるので、還元率は1%。PayPayの19%と合わせて20%となるので、PayPay残高から支払った場合とトータルの還元率は変わらない。

違いその2:PayPayボーナスの付与上限が「1回あたり1000円」に

 第1弾では、20%還元の上限は「1カ月あたり5万円」だったが、第2弾では「1回あたり1000円、期間中5万円」に変更された。これが最も大きな変更点といえる。例えば第1弾では、25万円の商品をPayPayで購入すれば、いきなり5万円のPayPayボーナスが還元されたが、第2弾では5000円以上ならどの金額でも還元額は1000円で変わらない

 なお、PayPayはクレジットカードでの決済金額の上限を最大5万円(本人認証された場合)に変更しており、クレジットカード経由で5万円を超える買い物は現在はできない。とはいえ、PayPay残高にチャージをすれば5万円を超える買い物は可能だ。第1弾のときは、PayPayが使える量販店でタブレットやゲーム機を購入するユーザーが殺到したが、今回はそうしたユーザーが減るだろう。

 第2弾では、1回の買い物で最もボーナスを得られるのは「5000円」だが、高額な家電は5000円では買えないし、日用品を買う際に5000円も支払うことは少ないだろう。PayPayは、第2弾では「日常の決済を利用してもらうこと」を目的としているため、高額な家電を購入してドカーンと還元されるのではなく、日々の買い物でPayPayをコツコツ使って最大5万円をためる形となる。

違いその3:全額還元の上限も「1回あたり1000円」に

 第1弾では、10〜40回に1回の確率で、1回あたり最大10万円が還元されるという太っ腹な内容も話題を集め、多くのユーザーの射幸心を刺激した。その様子は、スマホゲームで一定の確率でレアアイテムが出る「ガチャ」のようでもあった。しかし第2弾では、全額還元の額も「最大1000円」に下げた

PayPay 「やたら当たるくじ」の当選率と付与上限

 その代わり当選確率は上がっており、「やたら当たるくじ」と名称を変更している。第2弾では、全額還元の確率が第1弾の「40回に1回」から「10回に1回」に上がった他、Yahoo!プレミアム会員は「20回に1回」から「5回に1回」に上がった。ソフトバンクやY!mobileユーザーは第1弾では「10回に1回」だったが、この条件は第2弾ではなくなり、Yahoo!プレミアム会員かどうかに集約された(ソフトバンクとY!mobileのユーザーは、Yahoo! Japan IDにスマートログイン設定をすると、自動でYahoo!プレミアム会員になるので、5回に1回の確率に分類される)。

 1つ注意したいことがある。やたら当たるくじの対象は、PayPay残高、Yahoo!マネー、Yahoo! JAPANカードで支払ったときのみで、Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードで支払った場合は対象外となる。

 全額還元のキャンペーン期間中の付与上限は、第1弾では特に設けていなかったが、第2弾では「期間中に最大2万円」に決められている。コツコツ当選を繰り返しても、還元されるのは2万円までということだ。

 つまりキャンペーン期間中は、最大20%還元の「5万円まで」と抽選で当たる「2万円まで」を合わせた「最大7万円」がPayPayボーナスとして還元される。

第2弾のキャンペーンはお得なのか?

 第1弾と比べると控えめになった第2弾のキャンペーン。「高額な商品を買ってたくさんのボーナスを受けたかったのに……」と感じる人は多いだろうが、わずか10日で終了した第1弾では高額決済をした人を中心に、一部のユーザーしか恩恵を受けられなかった。今回は より多くの人にPayPayを使ってもらい、お得さを享受してほしいという狙いがみてとれる。

PayPay 第2弾キャンペーンのまとめ

 控えめになったとはいえ、最大20%の還元率は魅力だし、上手に使って運がよければ、約3カ月半で最大7万円が還元されるのは大きい。競合サービスの「LINE Pay」は1月25日から31日まで「Payトク」キャンペーンを実施していた。還元率はPayPayと同じ20%だが、期間が1週間と短い上、還元額の上限は5000円。今後も同キャンペーンを定期的に実施したとしても、同じ内容だとPayPayの「約3カ月半で7万円還元」には及ばない。

 こうして他社と比較すると、PayPayの第2弾キャンペーンも大盤振る舞いといってもいいのではないだろうか。

 一方、Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカード決済が冷遇されたのは気になった。同じグループ会社のYahoo! JAPANカードを優遇するのは理解できるが、ここまであからさまに差がつけられてしまうと、ちょっと不満が残る。

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