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» 2019年02月06日 14時42分 公開

イオンモバイルが「3年学割」提供 50万回線突破で次は「100万回線」を目指す

イオンモバイルが「3年学割」を2月15日から提供する。3〜9GBのプランでデータ容量1GBを増量する。契約数は50万を突破した。今後は新たな属性のユーザー増を狙う。

[田中聡,ITmedia]

 イオンリテールが、MVNOサービス「イオンモバイル」向けでは初となる学割の施策「3年学割」を2019年2月15日から5月7日まで実施する。対象は25歳以下のユーザー、または25歳以下の家族を持つユーザー。

 3年学割では、契約から3年間にわたり、音声通話プラン、シェア音声プラン、データプランでデータ容量を毎月1GB増量する。対象となるデータ容量は音声通話プランとデータプランが3GB、5GB、7GB、9GB、シェア音声プランが5GB、7GB、9GBで、月額料金は変わらない。音声通話プランの場合、1GBの増量によって、3GBで月額1380円(税別、以下同)、2GBで月額1580円、7GBで月額1980円、9GBで月額2680円となる。

イオンモバイル イオンモバイルの「3年学割」。25歳以下なら、音声通話プランが3GBで月額1380円から利用できる
イオンモバイル 3年学割の月額料金

 イオンリテール 商品管理本部 モバイル事業部 事業部長の井関定直氏は、3年学割のメインターゲットは「この春に新中学生になる子どもの親」だと話す。これくらいの年齢の子どもの親は、「家庭でスマートフォンの利用に対して、何かしら時間を制約している」(井関氏)。そこで、程よい容量で安く使えることを認知してもらうべく、3年学割について「25歳以下なら3年間ずっと、3GBで月額1380円〜」とアピールする。

 イオンモバイルでは20〜50GBの大容量プランも提供しているが、ユーザー属性(子どもに程よく使わせたい親)を考えると、「利用者の利用頻度や容量に合わせて提供しているプランをお安くする(データ容量を増量する)のが良いと思った」と井関氏は話す。

 イオンモバイルの音声通話プランでは4GBが最も人気があり、全体でも8GBまでが多いことから、1GB増量は多くのユーザーに響きそうだ。

イオンモバイル イオンリテールの井関定直氏

 一方、「学割」とうたいながら割引はしていない(ギガ単価は下がったが)。この理由について井関氏は「イオンモバイルはもともとの料金水準が安い。MVNO各社と比較すると最安値だと認識している」と話す。

 3年学割の対象者に対しては、特別価格でスマートフォンを販売する「学割スマホセット」を提供する。ラインアップと価格はASUSの「ZenFone Live L1」(1万2000円)、シャープの「AQUOS sense lite SH-M05」(2万400円)、Huaweiの「HUAWEI nova lite 3」(2万4000円)。

 イオンモバイルでは、サービス開始3周年を記念した「春得」キャンペーン実施する。これは26歳以上を含む全ユーザーが対象。音声通話プラン、シェア音声プラン、データプランで4GB、6GB、8GBを契約するか、3年学割で5GB、7GB、9GBを契約すると、3カ月間にわたり基本料金を半額にする。この他、「イオンでんわ10分かけ放題」を31日間無料、フィルタリングアプリなど11アプリを収録した「子どもパック」を最大3カ月無料、「スマート留守電」と「music.jp500」を最大3カ月無量にする施策なども行う。

イオンモバイル 「春得」キャンペーンでは、新規契約者向けに月額料金を3カ月間半額にする

50万回線突破、新たなユーザー獲得にも注力

 井関氏は、2月6日の発表会で、イオンモバイルの回線数が2019年1月末で50万を突破したことを明かす。2016年2月のサービス開始からコンスタントに契約数を伸ばしており、2019年1月時点で50万9000契約に達した。3年で50万を突破したことから、次に見据えるのは100万。井関氏は「あと2年ほどで達成したい」と意気込む。

イオンモバイル サービス開始から3年で50万回線を突破した

 契約者の居住地は首都圏が多いが、「地域密着型の店舗展開をしているので、三重県や奈良県などでは、人口に対して獲得率が高い」(井関氏)という。獲得経路は店舗が94%(47万)と圧倒的に高いのも、イオンならではといえる。

 CMを打って一気にユーザーを集めるのではなく、少しずつ契約数を増やすよう、販促費の効率化にも努めた。その結果、通信サービスも「安定して提供できた」と井関氏。「ドーンと契約者を集めることで、通信回線が逼迫(ひっぱく)することは絶対に起こしたくなかった。MVNEとも会話をしながら着実に帯域を増強したことで、この3年で大きなトラブルはなかった」と評価する。

 イオンモバイルではアフターサービスにも注力しており、困ったときに店舗で手軽に相談できることを差別化に打ち出している。井関氏は「今後もそこが強みになる」と話す。解約率は、MNP転入回線に関しては0.72%。「大手キャリアとそれほど差がなく、一定の満足度は得られている」と井関氏。

イオンモバイル イオンモバイルの解約率

 今後は新たなユーザー層を獲得できるよう、EC経由での獲得率アップ、法人向けサービスの拡大、インバウンド対策なども進めていく。訪日外国人向けのプリペイドSIMの提供も検討している。

 イオングループが展開している決済、金融、ポイントなどのサービスとの連携も視野に入れている。例えば、WAONポイントでイオンモバイルの料金を支払えるようにする、といったことも検討している。

イオンモバイル ポイントや決済との連携にも期待
イオンモバイル
イオンモバイル イオン葛西の店内

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