スペイン・バルセロナで開催中の「MWC19 Barcelona」にて、ソニーモバイルコミュニケーションズは、フラグシップの「Xperia 1」以外にも、ミッドレンジとして「Xperia 10」「Xperia 10 Plus」「Xperia L3」の3機種を発表した。
いずれのモデルも海外市場向けで、日本での発売予定はないものの、ソニーモバイルは「日本市場にもミッドレンジ製品の導入を検討する」とコメントしており、動向が注目される。MWC19会場にて公開されたグローバルモデルの実機をレポートする。
Xperia 10とXperia 10 Plusは、Xperia 1と同じアスペクト比「21:9」の縦長画面を搭載したAndroidスマートフォン。Xperia 1との違いとして、有機ELではなく液晶ディスプレイで、画面解像度は4KではなくFHD+となっており、「クリエイターモード」などシネマ体験機能は省略されている。
本体の形状はXperia 1と同じく縦長で、手に取ってみると短冊のようにも感じる。画面上部にはインカメラやセンサーなどを備える額縁がある。
背面はフラットな形状で、アウトカメラのみが出っ張る。デュアルカメラを搭載しており、2個目のカメラで深度情報を取得することで背景をぼかした撮影を楽しめる。
両モデルでカメラのスペックはやや異なり、Xperia 10は1300万画素/F2.0のレンズと500万画素/F2.4レンズを搭載。Xperia 10 Plusは1200万画素/F1.75のレンズと800万画素/F2.4レンズの組み合わせ。インカメラは2機種とも800万画素となっている。
両モデルともに本体右側面には指紋センサーを、本体下部にはUSB Type-Cポートを備える。USB規格はUSB 2.0となっているものの、USB PDによる急速充電に対応する。
イヤフォンジャックは、Xperia 1をはじめとする最近のフラグシップ製品では省略されているが、Xperia 10と10 Plusは本体上部に搭載している。
グローバル版の本体カラーはいずれも4色展開で、Xperia 10はピンク、Xperia 10 Plusはゴールドの存在が違いとなっている。
主なスペックは、Xperia 10がQualcommのSnapdragon 630と3GBメモリを、Xperia 10 PlusはSnapdragon 636と4GBメモリ、3000mAhのバッテリーを搭載する。いずれもストレージは64GBで最大512GBのmicroSDに対応する。
本体サイズとバッテリー容量はXperia 10が68(幅)×156(高さ)×8.4(奥行き)mmで重量は162g、バッテリーは2870mAh。Xperia 10 Plusは73(幅)×167(高さ)×8.3(奥行き)mm、重量は180g、バッテリーはXperia 10が2870mAh、10 Plusが3000mAhとなっている。
初夏発売予定のXperia 1とは異なり、Xperia 10/10 Plusは発表当日より一部地域で販売を開始した。スペインのAmazon.esではXperia 10が349ユーロ(約4万4000円)、Xperia 10 Plusが429ユーロ(約5万4000円)で予約注文を受け付けている。
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