ソニーモバイルコミュニケーションズが2月25日(現地時間)、スペインのバルセロナで開催された「MWC19 Barcelona」に合わせて、フラグシップ機の「Xperia 1」に続き、ミッドレンジスマートフォン「Xperia 10(テン)」「Xperia 10 Plus(テン プラス)」「Xperia L3(エルスリー)」を発表した。3モデルは一部の地域で25日から販売されるが、日本での発売は未定。
Xperia 10とXperia 10 Plusは、Xperia 1と同じ21:9の縦長ディスプレイを搭載しつつ、プロセッサやカメラなどのスペックを抑えたモデル。デザインは共通しており、どちらもイヤフォンジャックや右側面に指紋センサーを備える。ミッドレンジのXperiaは、2018年8月に海外で発売された「Xperia XA2 Plus」以来となる。
Xperia 10は幅68mmのボディーに約6型のフルHD+ディスプレイを搭載。プロセッサはQualcommのSnapdragon 630、カメラは1300万画素+500万画素のデュアル仕様となっている。カラーはブラック、ネイビー、ピンク、シルバーの4色。
Xperia 10 Plusは、幅73mmのボディーに約6.5型ディスプレイを搭載しており、画面サイズはXperia 1と同じ。強化ガラスの「Corning Gorilla Glass 5」も採用する。プロセッサはQualcommのSnapdragon 636、カメラは光学2倍相当のズームに対応した1200万画素+800万画素のデュアル仕様。カラーはブラック、ゴールド、ネイビー、シルバーの4色。
よりスペックを抑えたXperia L3は、2018年1月に海外で発売された「Xperia L2」の後継機。18:9のアスペクト比で約5.7型のHD+ディスプレイを搭載している。プロセッサはMediaTekの「Helio P22(MT6762)」で、3300mAhのバッテリーを内蔵する。ディスプレイにCorning Gorilla Glass 5を採用する他、イヤフォンジャックや右側面に指紋センサーも備える。カラーはブラック、ゴールド、シルバーの3色。今回の新モデルでは最も低価格となりそうだ。
製品名に「10」に付くXperiaといえば、ソニーモバイルが2009年〜2010年に発表した「Xperia X10」シリーズが思い出される。Xperia X10は、日本ではNTTドコモが2010年に「Xperia SO-01B」として発売しており、Xperiaとしては初のAndroidスマートフォンでもある。「mini」「mini pro」などの派生モデルはあったが、X10は当時のフラグシップ機。製品名の数字は「大きいほどハイエンド」なのが基本だが、今回のXperiaは「1」がフラグシップ、「10」がミッドレンジという珍しい命名ルールになっている。ちなみに初代Xperiaは、2008年に発売されたWindows Mobile 6.1搭載の「Xperia X1」だった。
スマートフォン以外では、ビハインドネックデザインのBluetoothステレオヘッドセット「SBH82D」も発表。2019年初夏以降に、一部の国や地域で発売する。カラーはブラック、グレー、ネイビーの3色。
耳をふさがず、周囲の音を聞きながら音楽を聴いたり会話をしたりできる。長時間使っても疲れにくくなるよう、耳装着部は小型軽量化を実現した。ネックバンドに装備したリモコンで通話や音楽の操作ができる他、GoogleやSiriの起動も可能。
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