第5世代iPad miniがiPad mini 4の保護ケースを流用できない理由(1/2 ページ)

» 2019年04月02日 07時00分 公開
[山口真弘,ITmedia]

 iPad miniシリーズとしては「iPad mini 4」以来、実に4年ぶりの新製品となった「iPad mini(第5世代)」。iPhone XSやiPhone XS Maxと同じA12 Bionicチップを搭載しつつ、第1世代Apple Pencilへの対応まで果たすなど、性能だけでなく機能も大幅に強化を果たしたのが特徴だ。

 この第5世代iPad miniだが、ボディーサイズは同じであるにもかかわらず、従来のiPad mini 4用の保護ケース類を流用できないという話がネットを中心に流れている。実際のところどうなのか、入手した実機で各部のサイズをチェックしてみたのでレポートする。

iPad mini 5 手前が第5世代iPad mini、奥が従来のiPad mini 4。見た目では全く違いが分からない。なお今回の比較では、前者がWi-Fi + Cellularモデル、後者がWi-Fiモデルを使っているため、アンテナおよびSIMトレイの相違は無視していほしい

微妙に異なる音量ボタンとカメラの位置

 本製品のサイズは、iPad mini 4と共通で203.2(幅)×134.8(奥行き)×6.1(厚さ)mmだ。重量に関してはWi-Fiモデルで1.7gほど違いがあるが、これは内部構造の違いによるものとみられる。手に持った時の質感などもそっくりだ。

 ちなみに本体カラーのゴールドについては、iPad mini 4以降にiPhoneとiPadとも色味が変更されている関係で、両モデルを並べると本製品はかなり赤みがかって見える。以前のゴールドは好みだったが、今回のゴールドはちょっと……という人(もしくはその逆)もいるのではないだろうか。

iPad mini 5 正面で比べたところ。外観はそっくりで、違いを見つけるのが難しいほど
iPad mini 5 こちらは背面を比較したところ。左の第5世代iPad miniのWi-Fi + Cellularモデルにはアンテナがあるが、その他はほぼ同一だ。見た目にはマイク穴の位置がカメラ横から中央へと移動しているだけに見えるが、実はカメラの位置も微妙に異なっている

 これらの事実から考えると、保護ケースはそのまま流用できそうに思えるが、現実的には少々難しい。なぜなら、側面の音量ボタンやカメラの位置がわずかに異なるからだ。

 具体的には、音量ボタンがiPad mini 4に比べて約3.3mmほど、端に向かって移動している。また、iPad mini 4では音量ボタンの隣りにあったマイクの穴が、本製品では上面へと移動しており、それによって位置がずれた格好だ。

 カメラに関しても、iPad mini 4に比べて上に約2mm、左にも約2.5mmほど位置が移動している。そのため、カメラの穴のサイズにぴったり合うように設計されたiPad mini 4用ケースに本製品をセットすると、カメラの視野の一部が欠けてしまう可能性がある。

iPad mini 5 音量ボタンの位置の比較。上がiPad mini 4、下が第5世代iPad mini。本製品の方が約3mmほど、端に向かって移動しているのが分かる。またマイク穴も上面へと移動したため、側面からは姿を消している
iPad mini 5 カメラの位置の比較。左が第5世代iPad mini、右がiPad mini 4。「隅に寄った」という表現が分かりやすいかもしれない

 こういったことから、従来のiPad mini 4で使っていたケースを本製品に流用した場合、ボディーをはめ込むことはできても、音量ボタンが押されたままの状態になったり、カメラがケラレるなどの問題が起こる可能性が高い。原則として買い直しになると考えておいた方がよいだろう。

 ただ、ボタンやカメラの周囲に多少の余裕があるケースならば、これらのズレを吸収できる可能性は十分にある。特にカメラに関しては、従来と同じく背面との段差がない仕様なので、突起が邪魔をしてケースに収まらない恐れはない。加えて、そもそもiPadではカメラ機能は使わないという人にとっては、ふさがれたところで支障はないだろう。

 そういった意味では、うまく流用できればもうけものという発想で、新規のケースを買う前に、一度従来のケースを当てはめてみるのは悪くない。アクセサリーメーカーの中には、新製品に適合したケースの発売を急ぐあまり、調整が不十分なまま量産に踏み切ることもあるので、なおさらだ。

iPad mini 5 上面の比較。これまで側面にあったマイク用の穴がこの面に移動しているが、他は共通だ。iPad Proなどでは省かれつつある3.5mmのイヤホンジャックも健在だ
iPad mini 5 底面を並べたところ。Lightningコネクター、スピーカー穴ともに全く同じ。余談だが、右側がわずかに浮き上がって見えるのは錯覚ではなく、重ねると内蔵マグネットの磁力で隙間ができるためだ
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