世界を変える5G

楽天が見据える5Gの世界、スポーツとのコラボに期待Rakuten Optimism

» 2019年08月02日 21時04分 公開
[田中聡ITmedia]

 キャリア各社が2020年に商用サービス開始を予定している5Gの特徴は、超高速、低遅延、多接続などだが、これらを生かしたどんなサービスが生まれるのだろうか。楽天が7月31日から8月3日まで開催しているイベント「Rakuten Optimism 2019」で、その一端を見ることができる。

 イベントのテーマが「5G時代を、先取りしよう」ということもあり、体験型イベントコーナーの「フューチャー・ワールド」では、「Rakuten 5G」と銘打ち、5G時代を想定したデモを多数実施している。

楽天5G 「Rakuten 5G」ブースでは、5Gを見据えたIoT機器やサービスを紹介している

 「Virtual Football Practice」では、ヴィッセル神戸の選手とパスのやりとりを疑似的に体験できる。壁と床に張り巡らされた液晶ディスプレイを利用したもので、参加者が床のディスプレイに表示されたボールの上を蹴ると、画面に映し出されたボールが前にはじき出され、壁に映し出された選手がボールを受け取り、蹴り返してくれる。

 ユーザーの動きは、ディスプレイの端に置かれた赤外線センサーが認識しており、ユーザーが蹴ったと判断すると、画面のボールが前に動く仕組みだ。サッカー選手がボールを蹴る様子は、あらかじめ録画したものを使っているが、確かに実際にパスをやり取りしているように感じられる。今回は録画コンテンツを使っているため5Gはおろかモバイル通信は関係ないが、5G時代では、離れた場所にいる人と、リアルタイムでパスができるようになることを想定している。低遅延の5Gなら、より自然に、パスの相手がその場にいるかのような感覚で楽しめるはずだ。

楽天5G 壁と床に張り巡らされたディスプレイを使って、神戸の選手とパスをするイメージデモ。床に映し出されたボールの上をめがけて蹴ると、ボールが前に動く
楽天5G
楽天5G 選手がボールを止め、蹴り返してくれる
楽天5G 周囲の赤外線センサーでユーザーの動きを検知してボールを動かしている

 5Gや大型ディスプレイを活用すれば、例えば近くにサッカークラブのない地方の子どもが、都内のコーチに遠隔でサッカーを教えてもらう、といったことも可能になるだろう。

 また、今回のように有名サッカー選手と遠隔地で一緒にプレイすることは、ヴィッセル神戸というサッカーチームを運営している楽天ならではの“コンテンツ”といえる。同様に、楽天はプロ野球チームの「東北楽天ゴールデンイーグルス」も運営しているが、プロの野球選手とキャッチボールやバッティングの練習を楽しむ、といったことも可能になるかもしれない。

 楽天がスポンサーを務めるFCバルセロナの「Rakuten CUP」でのハイライト映像(8K)をVRゴーグルで楽しめる「Rakuten CUP VR」も用意されており、スポーツと5Gは相性がいい。サッカーと野球のプロ球団を持つ楽天が、どんなコンテンツを提供してくれるのか期待したい。

楽天5G 「Rakuten CUP VR」でサッカーの試合を観戦している様子

 5Gの低遅延を体感できるものとして、オンラインゲームをLTEと5Gで同時にプレイするデモも用意。5Gの方が画質が乱れることもなくスムーズにプレイできた一方で、LTEの方は遅延がひどく、画質も所々で荒れてしまっていた。担当者によると、LTEはMVNOの無制限プランを使っていて実測で下り6Mbps、5Gは3.7GHz帯を使っていて実測で下り350Mbpsほどが出ているという。

楽天5G LTEと5Gでのゲームデモ
楽天5G ネットワーク構成
楽天5G 5GはNECの基地局装置を利用している
楽天5G こちらはLTEの基地局装置
楽天5G 親子で5Gゲームを楽しむ姿も

 5Gの方がスムーズにプレイできるのは、MEC(モバイルエッジコンピューティング)を活用していることも大きい。MECではクラウドではなく、より端末に近い基地局側にエッジサーバを配備しており、低遅延で通信ができるのを特徴としている。楽天の5Gネットワークでは、2〜5キロぐらいの範囲に全国4000以上のエッジサーバを配置するそうで、大容量のオンラインゲームは、MECのメリットを体感できる筆頭といえる。

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