Googleのスマートフォン「Pixel 3」は、業界筋での評判は非常に高かった。しかし、見た目の割に高価格なのがネックだったようである。
そこでGoogleが新たに投入したのが「Pixel 3a」。直販価格4万8600円(税込)と、同じPixel 3の64GBモデルの半額ちょっとの価格になっている。
まあもちろん、インカメラがデュアルであるとかないとか、ワイヤレス充電の有無とか、プロセッサが違うとか、材質がカジュアルになったとか、よく見るといろいろ違いはあるのだけれども、今回注目するのは一点。アウトカメラの画質。
Pixel 3の高画質を支えた「Pixel Visual Core」が、Pixel 3aでは非搭載になった。こいつの有無によってアウトカメラの画質にどれだけの差が出るか、である。
あまり差が無いのなら、カメラという観点ではPixel 3aはめちゃお得、ってことになる。さてどうなるか。
カメラのスペック自体は両者ともに同じ。約1200万画素のデュアルピクセルセンサーで、レンズの焦点距離は4.44mm(35mm判換算で27mm)で、明るさはF1.8だ。
まずは順光でいつものガスタンクを撮り比べて見る。
せっかくなのでダブルタップしてデジタルズームしたものも。
まあ同じといっても過言じゃない。等倍で比較するとPixel 3の方がディテールがちょっとしっかりしている気はするけれど、有意な差とはいえないレベルだ。
ではもうちょっと条件を変えて撮り比べだ。
まずは順光の緑。
うん。差はめちゃ微妙。どちらも見事な写りだ。
でも、同じ緑を撮っても、光の状況が違うとこうなる。
古民家の写真だ。空と緑に注目してみてほしい。
これ、HDRが効果的な作例としてよく使う逆光気味のシーンなのだけれど、空の色を見ると、明らかにPixel 3の方が空の青がしっかり出ていて、緑もより鮮やかだ。
順光の時はこんなに差は出なかったのに。
実に面白い。
どちらも「HDR+」はオートにして撮っているが、ハイライト部の処理に差が出ている。Pixel 3の方がハイライト部のダイナミックレンジが広い。
下に例を出すのでどうぞ。左がPixel 3a、右がPixel 3で撮ったものである。
というわけで、逆光時全てのシーンで差がでるわけじゃないけれど、逆光時はおおむねPixel 3の方が頑張る。Pixel Visual Coreの効果が出た感じか。
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