Pixel 3といえば夜景ってことで、「夜」モードでもテスト。
とりあえずこれをどうぞ。
明暗差がある夜景だったけど実にきれいに処理してくれた。えらいものである。Pixel 3とPixel 3aの間に、有意な差はない。
夜の写真をもう1枚。
夜、たまたまセミの羽化に出会ったので、これは撮らねばなるまい、と思うでしょ。羽化途中の透明感のあるセミの美しさをどうぞ。
こちらは、Pixel 3の方がシャドウ部がちょっと明るく持ち上がっていて、華やかに見える。でも差は微妙で、Pixel 3aも頑張っている。
Pixel Visual Coreの有無は夜景には影響を与えていないと思ってよさそうだ。
ちなみに、葉っぱの先という不安定な場所で羽化がはじまってどきどきしたけど、無事完了したことをご報告。
では、いよいよ背景ボケを見ていこう。
ちょっと面白いデザインの石仏を見つけたので、ポートレートモードで撮ってみた。
あれ? 同じスペックのカメラなのに画角が違う。
ポートレートモードにするとPixel 3aの方が望遠になるのだ。デジタル2倍ズームくらいの感じ。
そこで、Pixel 3で1段階ズームして撮影したところ、ほぼ同じ画角になった。
違いはそこだ。
これ、丸い穴の奥がちゃんとボケるかどうか見たかったのだけど、ちょいと難しいですな。広角のPixel 3が一番いい感じ。
ちなみに、ぼかしやすい背景の構図だとあまり差はでない。
が、ものによっては大きな違いが出る。おおむね、Pixel 3の方が大きくボケるという結果だ。
花壇で撮り比べたところ、Pixel 3は指定した花の奥は全部きれいにボケたのに対し、Pixel 3aは少し後ろにある花もボケずに残った。
料理での差も思ったより大きくてびっくり。
Pixel 3は目玉焼きとハンバーグ以外はふわっとボケてくれたのに対し、Pixel 3aは皿の縁しかボケてない。
もっとも、どちらもちょっと暗く写ったのはよくない。明るめに補正して撮りたいところだ。
せっかくだからiPhoneが苦手とする「アレ」にも挑戦してみた。
ストローである。ご覧の通り、iPhoneだときれいに“背景”になっている。「実はこれ、ストローじゃなくて背景に白いものが立っていたんだ!」と言いたげな感じ。
ではPixel3と3aはどうか。これがちょいと面白い結果に。
Pixel3はかなり優秀。根本が大きくボケちゃっているものの、ストローがそんな遠いところには飛んで行ってない。一方、Pixel 3aはストローの解釈に困った感じである。
いずれにせよ、ストローの処理は難しいってことですな。
結論としては、背景ぼかしに関してはPixel 3の方がかなり安定していて優秀、ということだ。
さてPixel 3とPixel 3aの価格差は約2倍。
背景ぼかしで目立つ差が、HDRではあまり目立たないけれど差は出ている。逆にいえば、目に見える差はそのくらい。
普通、ハイエンド機とミドルレンジ機ってカメラの名目上のスペックは同等でもいざ撮ってみるとけっこう違いが出ちゃうものだけれど、Pixel 3aは頑張っていると思うですよ。
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