NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの携帯4社は6月1日より、台風6号の影響で沖縄県や鹿児島県の一部エリアにて通信サービスが利用できない状況を受け、非常時の事業者間ローミングサービス「JAPANローミング」を発動し、順次提供を開始した。主な原因は台風による停電や基地局までの伝送路故障など。影響範囲は各キャリアの設備状況によって異なる。
今回は通信事業者のコアネットワークへの影響ではないため、緊急通報のほか、通常の音声通話、SMS、送受信最大300kbpsのデータ通信が利用できるフルローミング方式を適用した。自身の契約する携帯電話会社の電波が届かなくても、他社の電波が生きているエリアであればそのネットワークを一時的に借りることで、安否確認など最低限の通信手段を確保できる仕組みだ。
JAPANローミングが発動されると、対応機種は基本的に自動で他社のネットワークにつながり、スマートフォンの画面左上などにJPN-ROAMといった文字が表示される。自動で切り替わらない場合は手動設定が必要だ。利用者がスマートフォンの設定画面からネットワークの自動選択をオフにし、リストに表示される他社ネットワークを直接選択することで通信が改善する場合がある。
自動で他社のネットワークにつながらない場合は設定画面から自動選択をオフにして直接選択して通信を改善させる(出典:NTTドコモからのお知らせ 【災害影響】台風6号の影響により、携帯電話サービスがご利用できない、またはご利用しづらい状況について)Android端末ではデータローミングの設定をオンにする必要がある。障害から復旧してローミング提供が終了した後は、手動で変更したネットワーク設定を必ず自動選択に戻さなければならない。戻し忘れると平常時のインターネットなどが利用できないままになるため注意が必要だ。同制度の発動は4月の岩手県大槌町での通信障害に続く2例目で、各社は公衆電話や00000JAPANの活用も呼びかけている。
「JAPANローミング」で災害時の通信はどう変わる? 発動条件の周知やMVNOへの対応に課題も
「JAPANローミング」きょう開始 災害時にライバルキャリアにつながる いま使っているスマホで使える?
非常時の「JAPANローミング」はMVNOでも利用可能 ただしデータ通信は非対応のサービスも
災害時に他キャリアの回線を使える「JAPANローミング」4月開始 利用者の注意点は? 各社共倒れにならない?
なぜ「SIMカードなし」のスマホから緊急通報を利用できないのか?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.