大手3キャリアは、スマートフォンのヘビーユーザーを対象に、1カ月に一定のデータ容量を利用できる料金プランを提供しており、数十GBが使える大容量プランも多い。本記事では、各社の大容量プランについて整理する。
NTTドコモが2019年6月1日から提供している「ギガホ」は、月に30GBまでの高速通信を利用できる。2年間という定期契約の有無を選択でき、定期契約ありの場合が6980円(税別、以下同)、定期契約なしの場合には1500円高い8480円となる。定期契約ありの場合には、定期契約の自動更新なしも選択できるが、こちらは月額料金に影響しない。
なお、30GBを超過した場合でも、通信速度は送受信最大1Mbpsで利用できる。この点は同社が提供する段階制プランの「ギガライト」にはなく、ギガホだけの特徴だ。
通話料は別途20円/30秒で発生するが、家族間通話は無料だ。家族以外とも頻繁に通話を利用する人は、月額1700円で国内通話がかけ放題になる「かけ放題オプション」と、月額700円で5分以内の通話が無料で、5分超過分が20円/30秒となる「5分通話無料オプション」を加えることも可能だ。
auは段階制ではない新プランを2つ提供している。まず、2019年6月1日から提供している「auフラットプラン7プラス」は、月に7GBまでの高速通信を利用できる。2年定期契約の有無を選択でき、定期契約ありで月額5480円、定期契約なしの場合には、1500円高くなり月額6980円となる。7GBを超過した場合には、2019年秋までは通信速度が送受信ともに最大128kbps、以降は300kbpsに解除される。
また、2019年秋からのデータ通信に関しては、「Twitter」「Instagram」「Facebook」「+メッセージ」での利用分が消費されなくなる。ただし、動画・音楽の送受信や、VPNや国際ローミング通信などを利用した通信など、一部対象外となるケースもいくつかある。
通話料は別途20円/30秒で発生。頻繁に通話する場合には、月額1700円で24時間かけ放題になる「通話定額」や、月額700円で1回5分以内の国内通話がかけ放題で、5分超過分が20円/30秒になる「通話定額 ライト」といった通話オプションも選択できる。なお、後者は「通話定額ライト スタートキャンペーン」で12カ月間は月額500円で利用可能。
2つ目は、2019年7月26日に受付開始した「auデータMAXプラン」だ。同プランでは、動画ストリーミングやテザリング利用時などを除き、月に通信できるデータ通信量の上限が設定されていない。こちらも2年契約の有無を選択でき、定期契約ありで月額8980円、定期契約なしで1万480円となる。6カ月間1000円/月の割引が適用される「auデータMAXプラン スタートキャンペーン」も9月30日までの受付で実施している。通話料金や通話オプションは「auフラットプラン7プラス」と同様だ。
ソフトバンクは、2018年から「ウルトラギガモンスター+」を継続して提供している。同プランでは、月に50GBまでの高速通信を利用可能。50GBを超過した場合には、通信速度が送受信ともに128kbpsに制限される。
2年間の定期契約の有無を選択でき、定期契約ありで月額7480円、定期契約なしで2700円高い月額1万180円となる。なお、定期契約なしの場合には、機種代金を一括または24回分割で支払うことで月月割が適用され、一部が相殺される仕組みだ。
また、「YouTube」「AbemaTV」「TVer」「GYAO!」「hulu」「LINE」「Twitter」「Instagram」「Facebook」「TikTok」「クラシル」「スタディサプリ」については、VPNや国際ローミング、一部機能を利用するケースを除き、通信量が消費されない。なお、2019年9月30日までのキャンペーンとして、全てのデータ通信が0GBとなる「ギガ使い放題キャンペーン」も実施中だ。
通話料は別途20円/30秒で発生する。頻繁に通話をかける場合には、月額1500円で国内通話がかけ放題になる「定額オプション」や、月額500円で1回5分以内の国内通話が無料で、5分を超過した分が20円/30秒となる「準定額オプション」を選択できる。
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