KDDIと沖縄セルラー電話(au)は9月1日、2015年4月23日以降に発売された携帯電話端末のSIMロック解除条件を一部変更した。解約済みの端末の解除手続きに関する日数制限が撤廃される他、元契約者以外でも一定条件のもとSIMロック解除が可能となる。
従来、2015年4月23日以降に発売された解約済み端末のSIMロック解除は解約日から90日以内に元契約者本人が手続きする必要があった。
9月1日からは、解約済み端末のSIMロック解除期限が撤廃され、システム上の端末購入日から101日目以降であれば来店によるSIMロック解除が可能となった(※1)。
※1 条件によっては購入から101日未満(最短で購入当日)でも手続き可能
また、同日から元契約者以外による解約済み端末のSIMロック解除手続きも受け付け始めた。これにより、他者から譲渡を受けた端末、あるいは中古端末の所有者もSIMロックを解除できるようになる。
譲渡端末や中古端末を含む解約済み端末のSIMロック解除は「auショップ」(au直営店を含む)に来店して手続きを行う必要がある。手数料は1台につき3000円(税別)で、au携帯電話の契約者は翌月請求分(当月利用分)の通信料金との合算、未契約者は当日の窓口で支払う。手続きは、1人1日当たり2台まで受け付ける。
手続きに必要なものは以下の通り。
なお、端末が以下のいずれかの条件に当てはまる場合はSIMロックを解除できない。
元契約者の状況によっては解除可能(※1と同様)
その他の条件は従来通りとなる。
今回のSIMロック解除条件の一部変更は、総務省の「モバイルサービスの提供条件・端末に関する指針」にある「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」のうち、9月1日に施行されたSIMロック解除に関する条項の変更に対応するための措置だ。
auではSIMロック解除に応じ始めた当初、中古端末購入者を含む第三者による手続きも受け付けていた。しかし、2017年12月1日に他社に合わせる形で受け付けを中止していた。
今回の改訂によって、auのSIMロック解除受け付けはある意味で「元通り」になる。
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