スマートフォンのアクセサリーを展開するHamee(ハミィ)やグルマンディーズが、9月3日〜6日に東京ビッグサイトで開催された「第88回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2019」に出展。9月11日深夜(日本時間)にAppleが発表すると思われる新型iPhone用のケースを公開した。
本記事では、ケースのライナップから分かる新iPhoneのラインアップ数や画面サイズ、現行のiPhoneに装着できるかを試した様子をお伝えする。
2018年に発売されたiPhoneは「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」の3機種。画面サイズはそれぞれ5.8型、6.1型、6.5型に分かれる。各メーカーが展示していた新型iPhone用とされるケースは画面サイズのみが記載されており、2018年と同じく3機種が用意されると思われる。
iFaceは、独特の形状により持ちやすく、側面が衝撃を吸収する素材で覆われている。2019年も新型iPhoneに合わせて例年通り、さまざまなケースを展開するとのこと。
PATCHWORKSは米国軍事規格「MIL-STG-810G」に準拠したケースを展開しているブランドで現地の説明員によれば、他のブランドでも新型iPhoneに対応するケースの発売を予定しているという。
いずれのモデルも背面カメラの部分が正方形にくり抜かれており、カメラやフォトライトを囲むフレームを含めた面積は現行よりも一回り大きくなると予想できる。2019年のiPhoneは、背面カメラで大きな変化があるのかもしれない。
Hameeの他には、グルマンディーズがレザーケースを出展していた。会場には5.8型しか用意されていなかったが、手元にiPhone XSがあったので新型iPhone(5.8型)用とされるケースに装着してみた。XRとXS Maxは手元になかったので何ともいえないが、XSを新ケースに装着すると、XSとケースの間に少し隙間があり完全に同じサイズとはいえない。
グルマンディーズもHameeと同じく5.8型、6.1型、6.5型の3種類をそろえるようだ。隙間の他に気になったのは、現行iPhoneの各種ボタンの位置と新しいケースの穴に若干のズレがあること。
サイドキーやボリュームキーと新しいケースが干渉してしまい、カチッとボタンを押せなかった。サイドキーは電源のオン/オフやスリープから解除、Apple Payの起動や認証など、かなり頻繁に使う重要なキーだ。
柔らかい素材のケースなら問題なさそうだが、硬い素材のケースでは、iPhoneのキーの位置と穴がずれていると、キーがうまく押せない上、ケースにしっかりと装着できない。もし新型iPhoneも全てのモデルでキーの位置が現行モデルよりもズレるのだとすれば、現行iPhoneから新機種へ機種変更した際に、ケースも買い直す必要がありそうだ。
スピーカーの穴については、このケースの場合、Lightning端子穴も含めてくり抜かれており、フレーム側面の下部まで覆われていない。このため、本体とケースでの干渉はなかった。
各メーカーともに今回出展していたケースをほぼそのまま発売すると説明しており、価格もほぼ決まっているという。もしAppleが発表したiPhoneと、あらかじめ製作したケースのサンプルサイズが懸け離れた場合は、全て回収し作り直すという。
予想と異なるiPhoneが当日発表されることはメディアとしてはおいしいが、アクセサリーメーカー各社にとっては大打撃となる。しかし、過去を振り返っても形の予想が外れたことはほとんどなく、新型iPhoneが3機種発表されることや、背面カメラの数が増えることなどはおおむね当たっていそうだ。
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