世界を変える5G

KDDIらがタグラグビーの5G実証試験、選手や観客の情報を可視化

» 2019年10月21日 18時53分 公開

 国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、KDDI、データスタジアムは、10月19日に東大阪市花園ラグビー場で開催された「au 5Gタグラグビーエキシビションマッチ」で5G実証試験を実施した。ジュピターテレコム(J:COM)、SOLTILO Knowsが協力している。

「au 5Gタグラグビーエキシビションマッチ」での5G実証試験 「au 5Gタグラグビーエキシビションマッチ」での5G実証試験

 本実験では競技エリアを5Gエリア化し、4K高精細映像で撮影した映像を5G対応スマートフォンスタジアム内の大型モニターにリアルタイム伝送。さらに選手のウェアに装着したIoTウェアラブルセンサーから得られるバイタルデータ、観客が持つ応援用スティックバルーンに取り付けたセンサーから取得したバルーンをたたいた回数による盛り上がりを可視化する。これらの情報を4K映像と合成してリアルタイムに中継し、選手と観客が一体となったスポーツ観戦体験を提供した。

「au 5Gタグラグビーエキシビションマッチ」での5G実証試験の概要 試験の概要

 ATRは総務省の技術試験事務での5G総合実証試験の請け負い、KDDIは5Gのエリア設計・評価、観客のウェアラブルセンサー、IoT ゲートウェイの手配、J:COMは4K映像機器の手配、イベント運営、データスタジアムは4K映像の低遅延配信、CG設計、スタッツデータの収集・加工、SOLTILO Knowsは選手のウェラブルセンサーの手配を行った。

 同社らは今度、自宅でも他拠点で観戦している観客と一体となった観戦や、ゲーム要素を含んだ応援合戦など選手と観客、観客同士の一体感を醸成して新たなスポーツ観戦体験の提供を目指すとしている。

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