4月に開始 料金は「余裕をもって発表」――楽天モバイルのMNOサービスはどうなる?(1/3 ページ)

» 2020年01月24日 11時45分 公開
[井上翔ITmedia]

 既報の通り、楽天モバイルは1月23日から、MNOサービスの「無料サポータープログラム」の2次募集を開始した。その発表会の場で、同社の山田善久社長が“本格的な”MNOサービスを4月から開始することも明言した。

 この記事では、発表会の模様のうち、無料サポータープログラムの現況と、MNOサービスの本格スタートに関する事項に的を絞ってレポートする。

山田善久社長 楽天モバイルの山田善久社長

無料サポータープログラムの申し込み者は「品質を試したい」

 ITmedia Mobileでも何度か取りあげているが、楽天モバイルのMNOネットワークは「完全仮想化」をしていることが大きな特徴だ。汎用(はんよう)機器の比率を高めることで「圧倒的な低コスト」(山田善久社長)を実現し、それを低廉なサービスの提供につなげる狙いがある。

 機会がある度に、同社の三木谷浩史会長(楽天社長)は完全仮想化ネットワークに自信を示している。しかし、「新しい技術でもあり、ネットワークの安定稼働に向けて慎重には慎重を期す」(山田社長)必要もある。そこで本格的な商用運用を始める前に無料サポータープログラムを開始したというわけだ。

無料サポータープログラム 無料サポータープログラムは、完全仮想化ネットワークの安定稼働を確かめる目的もある

 そのような意図をくんだのか、無料サポータープログラムの1次募集(定員約5000人)に当選した人に申し込んだ理由を複数回答形式で聞いた所、「『無料だから』ももちろん多いが、『ネットワーク品質を試したいから』という回答が8割以上」(山田社長)だったという。「新規参入の楽天モバイルを応援したかったから」という回答も半数以上いたとのことだ。

 期待を寄せて無料サポータープログラムに応募し、当選したユーザーは、2019年12月の月間実績で平均15GB以上のデータ通信と、平均30分以上の音声通話をしているという。利用条件と照らし合わせると思ったよりも少ないように感じるが、データ通信量の平均値だけを見ると、総務省が同月に行った調査の約3.7倍の値となっている。無料サポータープログラム参加者は、「(データ通信を)たくさん使いたがっている」(山田社長)ことが分かる。

アンケート結果 無料サポータープログラムに応募した一番の理由は「ネットワーク品質を試したかったから」が一番多かったという
利用状況 2019年12月の利用状況の平均値。そこそこ旺盛な利用が見られるようだ
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月11日 更新
  1. LINEの「ミュートメッセージ」有料化へ 相手のスマホを鳴らさずに送れる便利機能 (2026年08月10日)
  2. ソニーに聞く「Xperia 1 VIII」の裏側 デザイン刷新や20万円超えの理由、物議を醸したAIカメラ新機能の真相 (2026年08月10日)
  3. NHK受信料パトカー・消防車から徴収問題、猛反発を受け「検討を進めていく」と会長 (2026年08月07日)
  4. 【ワークマン】1900円の「アーバンマルチストレージショルダー」 大きく開く小分けポケット搭載 (2026年08月10日)
  5. 楽天モバイルのローミングは「予定通り9月末に終了」 ただし「ルーラル限定で継続」の可能性も (2026年08月07日)
  6. 楽天の三木谷氏がStarlinkに言及――「正直に言って……」 AST SpaceMobileは過疎地域や海上で効果発揮か (2026年08月10日)
  7. KDDIからの独り立ちを目指す楽天モバイル、ローミング交渉の現在地――両社の考えを整理 (2026年08月10日)
  8. KDDIが値上げしても解約率が低下した理由 au、UQ mobile、povoを循環させ「脱・販促費競争」へ (2026年08月07日)
  9. フォルダブルスマホを支える“影の主役” TCLの折りたたみディスプレイを見てきた (2026年08月09日)
  10. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー