「5G不要」なライトユーザー向け 3キャリアのLTE向け段階制プランまとめ携帯料金 A to Z

» 2020年05月01日 13時05分 公開
[井上晃ITmedia]

 大手キャリアから5G向けの通信プランが出そろった一方で、5Gに対応しない機種では5Gの通信を利用できない。提供エリアもごく一部に限られていることに加え、外出を自粛すべき昨今では、通信環境がWi-Fiメインになるため、通信量が小さいほどコストを下げられる段階制定額プランも魅力的だ。

 また、現在は新型コロナウイルスの影響で、3キャリアは25歳以下のユーザーに対し、50GBまでのチャージを無償化しているため、25歳以下なら段階制プランで十分ともいえる。

【訂正:2020年5月22日9時1分 初出時に、50GBまでのチャージ無償化の対象を「25歳以上」としている箇所がありましたが、正しくは「25歳以下」です。おわびして訂正致します。】

 今回は、4G・LTE向けに提供される大手3社の段階制プランについて改めて整理したい。

NTTドコモの「ギガライト」

 NTTドコモが4G向けのXi対応プランとして提供する「ギガライト」では、1カ月間に利用したデータ量を基準として、〜1GB、〜3GB、〜5GB、〜7GBの4段階で月額料金が変動する。月額料金は「定期契約あり」「定期契約なし」の場合で異なる。

ギガライト NTTドコモ「ギガライト」の料金体系

 定期契約ありの場合、基本料金は2980円(税別、以下同)、3980円、4980円、5980円の4段階になる。申し出がなければ2年単位での自動更新となり、満了月の当月・翌月・翌々月以外で途中解約をすると1000円の解約金が発生する。一方、定期契約なしの場合にはこうした解約金が設定されない代わりに、月額料金がそれぞれ170円高くなる。

ギガライト 各種割引適用後のNTTドコモ「ギガライト」の料金イメージ

 ギガライトで7GBを使い切ると、最大通信速度が128kbpsに低速化する。もとの速度に戻したい場合は、1GB分を購入できる「1GB追加オプション」や、超過後も指定の料金に到達するまで1GBずつ通信量を自動で追加する「スピードモード」を利用すればよい。料金は1GBあたり1000円。

 国内通話に関しては、ドコモを契約する家族間通話が無料で、それ以外への通話は30秒あたり20円が発生する。音声オプションも選択でき、月額1700円の「かけ放題オプション」では国内通話が無料、月額700円の「5分通話無料オプション」では国内通話の5分以内が無料、5分超過分が20円/30秒となる。

 なお、執筆現在に公式サイトに同名で提供されているプランは2019年10月1日から提供されているものを指し、請求書上では「ギガライト2」と表記される。ギガライト2は、2年定期契約の解約金が1000円になり、定期契約なしの月額料金が1330円値下げされている。2019年9月30日以前に契約済みの場合には、定期契約ありの解約金や、定期契約なしの月額料金が異なる点に注意したい。

auの「ピタットプラン 4G LTE」

 KDDIが提供する「ピタットプラン 4G LTE(新auピタットプランN)」では、〜1GB、〜4GB、〜7GBの3段階で月額料金が変動する。月額料金は「2年契約N」の適用の有無で異なる。

ピタットプラン 4G LTE auの「ピタットプラン 4G LTE(新auピタットプランN)」の料金体系

 2年契約Nを適用した場合には、基本料金は2980円、4480円、5980円と変わる。申し出がなければ2年単位での自動更新となり、満了月の当月・翌月・翌々月の3カ月間以外で解約すると解約金として1000円がかかる。一方、2年契約Nを適用しない場合には、契約解除料は発生しない代わりに月額料金が170円高くなる。

ピタットプラン 4G LTE 各種割引適用後のau「ピタットプラン 4G LTE(新auピタットプランN)」の料金イメージ

 上限の7GBを超過すると、通信速度が最大128kbpsに制限される。制限を解除するには、0.5GB単位で通信量を追加購入できる「データチャージ」オプションを利用できる。こちらの料金は0.5GBで550円、1GBで1000円など。自動チャージの設定も可能だ。

 国内通話料は20円/30秒で、auで契約する家族間の通話は無料。通話を頻繁に利用する人向けのオプションとして、月額1700円で国内通話かけ放題になる「通話定額」と、月額700円で5分以内の国内通話が無料(超過時20円/30秒)の「通話定額ライト」の2種類を提供する。なお、これらのオプションは2020年6月1日をもって新規受付を終了する

ソフトバンクの「ミニフィットプラン」

 ソフトバンクが2020年3月21日から提供している「ミニフィットプラン」は、「基本プラン(音声)」と「データプランミニフィット」を合わせた総称だ。この「データプランミニフィット」では、〜1GB、〜2GB、〜5GBの3段階で月額料金が変動する。他2社と比べると1カ月に使える通信量が5GBまでと低く設定されているのが特徴。また、定期契約での割引やそれに伴う解約金は存在しない。

ミニフィットプラン ソフトバンク「ミニフィットプラン」の料金体系

 基本料金は3000円、5000円、6500円の3段階で、別途980円の基本プラン(音声)の料金もかかる。上限の通信量が5GBのため、7GB上限の他キャリアと比べると割高だ。なお、「半年おトク割」の適用により6カ月間は1000円が割り引かれる。

ミニフィットプラン 各種割引適用時のソフトバンク「ミニフィットプラン」の料金イメージ

 5G対応機種を利用する場合には、月額1000円の「5G基本料」を上乗せすることで、5G端末でも利用できるのが特徴。2020年8月31日までに申し込めば、2年間は「5G基本料」が無料となるキャンペーンも行っているので、キャンペーン期間中なら5Gでも料金は変わらない。

 国内通話料は20円/30秒の従量制。通話頻度が多い人に向けて、月額1800円で国内通話し放題になる「定額オプション+」と、月額800円で1回5分までの国内通話が無料(超過分は20円/30秒)になる「準定額オプション+」という2種類のオプションサービスも選択できる。どちらも「留守番電話プラス」「割込通話」など、複数の通話関連有料オプションサービスが含まれる。

ミニフィットプラン 4G向け段階制定額プランの料金体系を比較

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