iPhoneやAndroid機、GPS内蔵のデジカメ、あるいはスマホとの連携で撮った写真に位置情報が追加されるデジカメ……要するに位置情報を持っている写真はその緯度経度に従ってマッピングされるのでそれでOK。
で、普通は(Appleの「写真」アプリとか)位置情報を持っていない写真は地図上には出てこない。まあ当たり前だ。
Google フォトの場合はちと強引。私のGoogle フォトにはデジカメで撮った位置情報が付いていない写真も大量に上げてあるのだが、その中に地図上にマッピングされたものもまざっているのだ。
何が起きているのか。理由は幾つかある。1つはGoogleの「ロケーション履歴」。これがオンになっていると、その履歴を参照して同じ日時に撮影した写真があればその場所にセットしているのだ。
さらに同等の日時にiPhoneで撮った位置情報のついた写真ともマッチングしているのだと思う。
撮影場所を見ると「推定」と書いてある。そういうわけなので、時々えらくずれた位置にセットされていることもある。そもそも、海の上に猫がいたり、ここに幻の島があったりすることもない。
中には写真を解析して撮影場所を推定していることもある。
次の例は2007年5月15日(つまりiPhoneはまだない時代)にコペンハーゲンで撮った写真で、当然カメラにGPSも内蔵していないし、GPSロガーも持っていっていないわけで、完全にGoogleが写真から推定しているのだ。
すごいよねぇ。まあなんというかその辺がめちゃGoogleらしいのだが、推定なので実際の撮影場所から大きくはずれることもある。大きくははずれないにしても、100mレベルで外れることは普通にある。
ありがたいのだけど、地図から写真を探したいときにそれがノイズになることもあるのでちょっと微妙だけど、手としてはかなり面白い。例えば、iPhoneで撮った写真が13時10分と15分にあって、その間にデジカメで撮った写真が3枚あったとしら、iPhoneで撮影した写真2枚の間を直線で引いて、デジカメで撮った写真の撮影日時をマッチングしてざっくり推定することはできる。実際にGoogleがどうしているのかはしらないけど(たぶん、機械学習とか使ってもっと複雑なことをしていると思う)、この撮影場所を推定してくっつけるってのは面白い。
なので、デジカメで撮った写真もGoogle フォトに入れている人は「デジカメの日時設定」はしっかりしときましょう、ということで。最近のカメラはiPhoneとBluetoothで通信して自動的に日時を合わせる機能なんて持っているから、そういうのは積極的に活用すべし。
というわけで、一番の目玉であるマップビューをあれこれ使ってみた。やっとGoogle フォトが本気出してきたか! という気がするリニューアルだ。
Appleの「写真」アプリ(というかiCloudフォト)もGoogle フォトも年々裏でレベルが上がって被写体の推定も登場当初よりずっとレベルが上がっているし、どっちも撮影場所から探せるようになった。どっちが使いやすいかといわれると、個人的には「写真」アプリかなと思うけど、まあその辺は両方を使い比べて見るのがよいかと思う。
写真を探すとき(あるいは管理するとき)の基本って「いつ」「どこで」「何を」撮ったかだから、その3つを自動的にセットしてくれていつでも探せるようになるのは、多くの人がスマホを使い始めて何千枚何万枚と写真をためている(はず)昨今には必須なこと。iCloudフォトにしろGoogle フォトにしろ両方使うにしろ(個人的には両方使うのがおすすめ)、撮った写真はクラウドを利用して保管・活用しましょうってことですな。
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