BlackBerry、新たなライセンス先と物理キーボード搭載5Gスマートフォン開発

» 2020年08月20日 13時40分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 往年の物理キーボード搭載スマートフォン「BlackBerry」が5G対応モデルとして復活しそうだ。米新興企業OnwardMobilityは8月19日(現地時間)、BlackBerryからBlackBerryブランドの5G端末を設計、開発、販売する権利を取得したと発表した。

 bb

 OnwardMobilityはBlackBerryおよび中国Foxconn Technology Group傘下のFIH Mobileと5Gモデルの立ち上げで協力していく。欧米の企業ユーザー向けに2021年発売の計画だ。OSがAndroidベースで物理キーボードを搭載し、5G対応ということ以外に今のところスペックなどの説明はない。

 BlackBerryはスマートフォンが普及する以前からキーボード付きの小型情報端末を提供していたが、スマートフォンの台頭で斜陽化し、2016年に端末の自社開発を終了。その後は中国TCL CommunicationがBlackBerryとのライセンスの下、BlackBerryブランドの端末を販売していたが、これも今年の2月にライセンス切れで終了した。

 OnwardMobilityは2019年3月創業のテキサス州オースティンに拠点を置く非公開企業。プロフィールを見ても、これまでに製品やサービスを提供したことはないようだ。CEOのピーター・フランクリン氏はLinkedInによると、数社を立ち上げたアントレプレナーで、かつて米Zyngaに席を置いたこともある。従業員には、BlackBerryやSamsung Telecommunications Americaなどの出身者もいる。

 BlackBerryのジョン・チェンCEOは発表文で「BlackBerryはOnwardMobilityがわれわれのブランドと同等の信頼とセキュリティの高水準を活用するキーボード搭載のBlackBerry 5Gスマートフォンを提供することに興奮している。この端末が提供する企業・政府レベルのセキュリティと生産性を提供できることを嬉しく思う」と語った。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年07月27日 更新
  1. 小型スマホを使っている理由は? 選択肢のなさを嘆く声も:読者アンケート結果発表 (2024年07月26日)
  2. 「ハンディファン」「ネッククーラー」の選び方とやってはいけないこと 炎天下での利用は要注意 (2024年07月23日)
  3. IIJ×OPPO、Xiaomi、モトローラが語るスマホ戦術 おサイフケータイは「永遠の悩み」、IIJmioは「モバイル業界の宝石箱」 (2024年07月26日)
  4. 貼らない保護フィルムケース「スマハラ」、iPhone 15シリーズ向けに発売 丸洗いもOK (2024年07月26日)
  5. スマホの充電でやってはいけないこと 夏に気を付けたいNG行為は? (2024年07月26日)
  6. OPPOがFindシリーズを2024年内に国内発売へ 競合メーカー担当者の前でサプライズ告知 (2024年07月26日)
  7. 約2万円の折りたたみケータイ「Orbic JOURNEY Pro 4G」を試す シンプルで使いやすいがローカライズに課題も (2024年07月27日)
  8. 外出先から自宅のエアコンを遠隔操作、部屋を先に涼しくして“真夏の天国”を作っておく方法 (2024年07月25日)
  9. KDDIは通信障害をどのように検知してインフラを守っているのか ネットワークセンターに潜入 (2024年07月24日)
  10. 中国の“音楽特化スマホ”「MOONDROP MIAD01」を試す 重厚なサウンドに驚き、作り手のエゴを存分に感じた (2024年07月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー