Samsungが「Galaxy Z Fold2」の詳細を発表 初号機から何が変わった?

» 2020年09月01日 23時00分 公開
[田中聡ITmedia]

 Samsung Electronicsが9月1日、折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold2」の詳細を発表した。

 Galaxy Z Fold2は、2019年4月に発売した「Galaxy Fold」の後継機。日本ではKDDIが2019年10月に発売した。閉じるとカバーディスプレイを活用してスマートフォンとして、開くと大きなメインディスプレイを活用してタブレットのように使えるスタイルは変わらないが、機構やUI(ユーザーインタフェース)を改善した。またモバイル通信は新たに5G(Sub-6とミリ波)をサポートしている。

Galaxy Z Fold2 Samsungの「Galaxy Z Fold2」。本体を開くと7.6型のメインディスプレイが現れる
Galaxy Z Fold2 本体を閉じると6.2型のカバーディスプレイが表示

 9月18日から世界各国で発売される。5Gモデルの価格は1999ドル(約21万円)。日本での発売は未定だが、Galaxy Z Fold2の日本語による製品サイトが公開されている。

メインディスプレイとカバーディスプレイが大型化

 メインディスプレイはGalaxy Foldの7.3型よりも大きい7.6型のQXGA+(1768×2208ピクセル)有機ELを搭載。インカメラの周囲にはノッチではなくパンチホールを設け、ベゼルをGalaxy Foldより27%狭くすることで、より高い画面占有率を実現した。

 本体を閉じた状態では6.2型のカバーディスプレイ(有機EL)を利用する。画面サイズはGalaxy Foldの4.6型から1.63倍大きくなり、解像度はHD+(816×2260ピクセル)。こちらもインカメラの周囲にパンチホールを設け、ベゼルを抑えたことで、ほぼ全画面に近い領域を活用できる。

 ディスプレイのリフレッシュレートは11〜120Hzに対応。例えばWebサイトの記事は11Hz〜、動画は24Hz〜120Hz、ゲームは48Hz〜120Hzという具合に、コンテンツに応じて調整される。前面にはデュアルスピーカーを搭載している。

本体を半開きで固定できる「Flexモード」に対応

 Galaxy Z Flipと同様、本体を180度開くとヒンジ部分が隠れるようになった他、ヒンジの隙間にホコリが入らないよう、スイーパー技術を採用した。本体を開閉させるためにはヒンジの中に隙間を設ける必要があるが、この隙間に弾力性のある繊維素材を採用したことで、ヒンジの開閉と防塵(じん)を両立させた。Galaxy Z Fold2は20万回の開閉に耐えるが、これは1日100回開閉したとして、5年間は使用できることを示す。このスイーパーの構造も20万回開閉しても機能するようにしたという。

Galaxy Z Fold2 ヒンジ部に「SAMSUNG」のロゴがある
Galaxy Z Fold2 本体を完全に開くとヒンジが隠れる

 使い勝手の面で大きく変化したのは、縦型の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip」と同様に、途中まで開いた状態で固定して各種アプリを利用できる「Flexモード」に対応したこと。例えばカメラを起動したまま半開きにしてセルフィーを撮る、上半分の画面に動画を再生して、下半分の画面に表示されたボタンで操作をする、といった使い方ができる。本体は75〜115度の角度で固定でき、途中まで開くと、自動でFlexモードのレイアウトに変更される。

Galaxy Z Fold2
Galaxy Z Fold2 本体を半開きにしたまま固定できる
Galaxy Z Fold2 ビデオ通話アプリの利用もはかどる。写真の「Google Duo」はFlexモードに対応している

 Word、Excel、PowerPointといったOfficeファイルは大画面での表示に最適化されており、PCのようにツールバーを利用できる。YouTubeアプリは左側に動画を再生し、右側に再生リストを表示するレイアウトになる。

Galaxy Z Fold2 Microsoftとの協業により、Officeソフト間でファイルの移動をしたり、PCのような表示をしたりできる

 Galaxy Foldと同様、カバーディスプレイとメインディスプレイは連動しており、本体を開くと、カバーディスプレイの内容がメインディスプレイにも表示される。

マルチウィンドウの使い勝手が向上

 最大3つのアプリを同時に表示できるマルチウィンドウも継承している。左右のウィンドウ幅を変えたり、ドラッグ&ドロップでウィンドウのレイアウトを変えたりできる。またGalaxy Z Fold2では同じアプリを複数のウィンドウで表示することも可能になった。例えばブラウザで複数のECサイトを見て価格を比較するといったことができる。

 テキストや画像などのデータを、ドラッグ&ドロップで他のウィンドウへ貼り付けることも可能。例えばWebサイトで翻訳したいフレーズを選択して、翻訳アプリに貼り付けて調べるといったことができる。Excelで作成したグラフをPowerPointに貼り付ける、画像をメールアプリに添付することも可能。

 過去に起動したアプリの組み合わせを記憶し、サイドバーのアプリトレイから、同じ組み合わせのアプリを再度起動できるようになった。

 複数のアプリを開いている状態で、各ウィンドウのスクリーンショットを個別に撮影できる機能も追加。例えば3つのアプリを開いていた場合、3枚のスクリーンショットが自動で生成され、画面下部に表示される3つのサムネイルをドラッグ&ドロップして、即座にスクリーンショットを他のアプリに貼り付けられる。

大画面や複数ディスプレイを生かしたカメラの使い方も

 アウトカメラは1200万画素の広角、超広角、望遠の3つで構成される。メインディスプレイ側とカバーディスプレイ側に、それぞれ1000万画素のインカメラを搭載している。

 先述の通り、Flexモードで本体を固定したままセルフィーが撮りやすくなった他、本体を開いた状態では画面の左半分に、撮影直後の写真を表示して仕上がりをその場で確認することもできる。

Galaxy Z Fold2 撮影した写真を即確認できる

 本体を開いた状態でカバーディスプレイ側を撮影者に向ければ、より高精細なアウトカメラを使い、カバーディスプレイで自分を写しながらセルフィーが利用できる。また「デュアルプレビュー」として、撮影者がメインディスプレイで被写体を見つつ、被写体もカバーディスプレイで自分を見ながら撮影することもできる。Galaxy S20シリーズでもおなじみ、一度のシャッターで複数アングルの静止画や動画を撮影する「シングルテイク」にも対応している。

Galaxy Z Fold2 カバーディスプレイに被写体を写すこともできる

 被写体を自動で追従し、スマホを動かさなくてもフレーム内に収まるよう画角を調整する自動フレーミング機能も用意した。

基本スペック

 サイズは、本体を閉じた状態が68(幅)×159.2(高さ)×13.8〜16.8(奥行き)mm、本体を開いた状態が128.2(幅)×159.2(高さ)×6.0〜6.9(奥行き)mm、重量は282g。プロセッサは7nmプロセスの64ビット8コア、ストレージは256GBまたは512GB、メインメモリは12GBを備える。バッテリー容量は4500mAh。

 カラーはMystic BronzeとMystic Blackの2色。ヒンジの色をMetallic Silver、Metallic Red、Metallic Blue、Metal Goldの4つからカスタマイズできるサービスも提供する。

Galaxy Z Fold2 Mystic BronzeとMystic Black
Galaxy Z Fold2 ヒンジ色の変更もできる

Galaxy Z Fold2 Thom Browne Editionも

 オリジナルの壁紙やアイコンなどを採用したThom BrowneバージョンのGalaxy Z Fold2と、Galaxy Buds Live、Galaxy Watch3をセットになったパッケージ「Galaxy Z Fold2のThom Browne Edition」も9月25日に発売する。こちらの価格は3299ドル(約35万円)。

Galaxy Z Fold2 「Galaxy Z Fold2 Thom Browne Edition」

【更新:2020年9月1日23時50分 価格や画像を追加しました】

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