日本時間の10月14日午前2時から、Appleが「スペシャルイベント」を開催する。
例年のスペシャルイベントでは、9月に新型のiPhoneとApple Watch、10月に新型のiPadが発表されるが、新型コロナウイルスの影響もあり、今年(2020年)は9月にiPadとApple Watchが発表され、iPhoneの発表が見送らた。となると、今回発表されるのは待望の“新型”iPhoneである可能性が高い。
この記事では、国内外のニュースサイトなどに掲載されている「うわさ」や「予想」、過去におけるiPhoneの発売状況などを踏まえて、2020年の新型iPhoneがどうなるか予想していく。
ここ数年のスペシャルイベントでは、3つの新型モデルが同時に発表されることが多い。直近3年をまとめると、以下のような感じだ。
2017年は「ベースモデル」「ベースモデルの大画面版」「新機軸モデル」という組み合わせだったが、2018年は「ベースモデル」が前年の新機軸モデルの要素を取り入れ、その「上位モデル」と「上位モデルの大画面版」というラインアップとなった。そして2019年は「ベースモデル」「上位モデル」「上位モデルの大画面版」という布陣で臨んでいる。
複数のサイトでは、2020年の新型iPhoneは「ベースモデルの小画面版」を含む4モデルが出るのではないかという情報がある。その名前は、ベースモデルが「iPhone 12」、小型モデルが「iPhone 12 mini」、上位モデルが「iPhone 12 Pro」、大画面モデルが「iPhone 12 Pro Max」となるようだ(以下、それぞれ仮称として扱う)。
画面サイズはiPhone 12 miniが5.4型、iPhone 12とiPhone 12 Proが6.1型、iPhone 12 Pro Maxが6.7型だという。ベースモデルと上位モデルは画面サイズが共通で、ボディーも寸法ベースでは同一ではないかとされている。上位モデルの大画面版は、画面サイズが0.2インチ大きくなっている。
なお、いずれのモデルもディスプレイは有機ELであるという予想が大勢を占めている。
最新の通信規格を迅速に取り入れる傾向にあるAndroidスマートフォンと比べると、iPhoneはそのトレンドを1〜3年ほど遅れてトレースすることが多い。そうなると気になるのは「5G(第5世代移動通信システム)」への対応だ。そろそろiPhoneが対応してもおかしくない頃合いでもある。
複数のサイトでは、2020年の新型iPhoneでは全モデルで5Gに対応するという情報がある。気になるのは対応する周波数帯(Band)だが、全モデル共に「Sub-6」(6GHz以下の帯域)に対応し、iPhone 12 Pro Maxではミリ波(mmWave:30GHz前後の帯域)にも対応するという情報もある。
Appleのスペシャルイベントの告知において、日本語では「速報です。」となっている部分が、英語では「Hi, Speed.」「Fast approacing.」になっている。Hiは「High(高い)」と同じ発音であることも踏まえて考えると、どちらの標語も何かが“高速”になることを示唆している。順当に考えれば、通信速度が速くなるという意味も持ち合わせているだろう。
スマートフォンにとって重要な要素の1つとなったカメラはどうなっているだろうか。
新型iPhoneのアウトカメラについて、iPhone 12 miniとiPhone 12はデュアル構成、iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxはトリプル構成であるという情報が有力だ。センサーの仕様変更もうわさされている。
iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro MaxのアウトカメラにはToF(距離測定)センサーもあるという話も出ている。このToFセンサーは現行の「iPad Pro」にも搭載されているLiDAR(レーダー)タイプである可能性もある(参考記事)。
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