間もなく発表! 2020年秋の新型「iPhone」はどうなる? うわさまとめ(2/2 ページ)

» 2020年10月13日 15時45分 公開
[井上翔ITmedia]
前のページへ 1|2       

プロセッサ:A14 Bionicを搭載か

 2019年のiPhoneは「A13 Bionicチップ」を搭載していた。このプロセッサのCPUは2つの高性能コアと4つの高効率(低消費電力)コアを備え、機械学習に特化した8コアの「第3世代のNeural Engine」も統合している。

 2020年の新型iPhoneは、iPad Air(第4世代)と同じ「A14 Bionicチップ」を搭載しているという情報が大勢を占めている。A14 Bionicのプロセス(半導体の設計密度)は5nmとなり、より電力効率を高めた。CPUコアの構成はA13 Bionicと同様に2つの高性能コアと4つの高効率コアの組み合わせで、Neural Engineのコア数は16個に増えている。

 従来のiPhoneと比べると、特に機械学習を使ったAI(人工知能)処理の高速化が期待される。

A14 Bionic 新しいiPhoneは「A14 Bionicチップ」を搭載しているという情報が大勢だ

生体認証:Face IDのみの可能性大

 現行iPhoneの生体認証は「iPhone SE(第2世代)」のみTouch ID(指紋認証)、その他のモデルが「Face ID」(赤外線カメラを使った顔認証)を用いている。新型コロナウイルスの流行拡大に伴いマスクを着用する機会が増えたこともあり、昨今ではTouch IDに対するニーズが高まっている。

 残念ながら、今度発表されるであろう新型iPhoneはFace IDしか備えない可能性が高い。マスクを着用した状態での認証は、従来通りパスコード(暗証番号)を使うことになるだろう。

Touch ID 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、再評価される動きのあるTouch ID。新型iPhoneでは「画面内指紋センサー」としてTouch IDが搭載される可能性もうわさされたが、今回は見送られる可能性が高い

デザイン:現行iPadと似たデザインに?

 現在のiPhoneの基本デザインは、2017年にリリースされた「iPhone X」のものを踏襲している。そろそろデザインを変更しても良い頃合いともいえる。

 今回登場する新モデルは、現行の「iPad Pro」や、10月中に発売される予定の「iPad Air」と同様に側面がフラットなデザインを採用する可能性が高いという。

 ボディーカラーは、以下の通りのラインアップが有力視されているという。

  • iPhone 12 mini/12:ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、グリーン
  • iPhone 12 Pro/12 Pro Max:ゴールド、シルバー、グラファイト、ブルー

価格と発売時期:699ドルから 発売は「2段階」か

 新しいiPhoneの販売価格と発売時期も気になる所だろう。

 現時点における各種情報によると、iPhone 12 miniとiPhone 12のストレージ容量は64GB、128GB、256GBの3種類iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxのストレージ容量は128GB、256GB、512GBの3種類が用意されるという。それぞれの最小容量の販売価格は以下のようになるという予想がある。

  • iPhone 12 mini:649ドル(約6万8000円)または699ドル(約7万4000円)
  • iPhone 12:749ドル(約7万9000円)または799ドル(約8万4000円)
  • iPhone 12 Pro:999ドル(約10万5000円)
  • iPhone 12 Pro Max:1099ドル(約11万6000円)

 事実上の新規モデルといえるiPhone 12 miniを除き、2019年モデルと同じ価格帯で収まりそうである。

 最近、Appleは「環境保護の観点」から新しいApple WatchにおいてACアダプターの付属を取りやめた。今回リリースされるであろう新型iPhoneでも、同様の理由からACアダプターの付属を取りやめるという情報がある。一部にはEarPods(有線イヤフォンマイク)の付属も取りやめるといううわさもある。

Apple Watch 最新の「Apple Watch Series 6」と「Apple Watch SE」にはAC(電源)アダプターが付属していない。この取り組みがiPhoneにも波及する可能性がある

 発売時期だが、ここ数年は発表週の金曜日に予約の受け付けを開始し、その翌週の金曜日に発売というスケジュールが原則となっている。それに従うと、今回は10月16日から予約を受け付け、23日に発売……と行きたい所だが、2〜3回に分けて発売されるという情報もある。

 予想によってスケジュールに多少のズレはあるが、おおむね以下のような予想となっている。

  • iPhone 12とiPhone 12 Pro:10月16日から予約、23日発売(原則通り)
  • iPhone 12 mini:11月6日から予約、13日発売
  • iPhone 12 Pro Max:11月13日から予約、20日発売

 発売時期をずらすことには、サプライチェーンの安定化と店頭での混雑を回避する狙いがありそうだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
  2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
  3. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  4. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
  5. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
  6. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
  7. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
  8. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
  9. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
  10. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年