2019年のiPhoneは「A13 Bionicチップ」を搭載していた。このプロセッサのCPUは2つの高性能コアと4つの高効率(低消費電力)コアを備え、機械学習に特化した8コアの「第3世代のNeural Engine」も統合している。
2020年の新型iPhoneは、iPad Air(第4世代)と同じ「A14 Bionicチップ」を搭載しているという情報が大勢を占めている。A14 Bionicのプロセス(半導体の設計密度)は5nmとなり、より電力効率を高めた。CPUコアの構成はA13 Bionicと同様に2つの高性能コアと4つの高効率コアの組み合わせで、Neural Engineのコア数は16個に増えている。
従来のiPhoneと比べると、特に機械学習を使ったAI(人工知能)処理の高速化が期待される。
現行iPhoneの生体認証は「iPhone SE(第2世代)」のみTouch ID(指紋認証)、その他のモデルが「Face ID」(赤外線カメラを使った顔認証)を用いている。新型コロナウイルスの流行拡大に伴いマスクを着用する機会が増えたこともあり、昨今ではTouch IDに対するニーズが高まっている。
残念ながら、今度発表されるであろう新型iPhoneはFace IDしか備えない可能性が高い。マスクを着用した状態での認証は、従来通りパスコード(暗証番号)を使うことになるだろう。
現在のiPhoneの基本デザインは、2017年にリリースされた「iPhone X」のものを踏襲している。そろそろデザインを変更しても良い頃合いともいえる。
今回登場する新モデルは、現行の「iPad Pro」や、10月中に発売される予定の「iPad Air」と同様に側面がフラットなデザインを採用する可能性が高いという。
ボディーカラーは、以下の通りのラインアップが有力視されているという。
新しいiPhoneの販売価格と発売時期も気になる所だろう。
現時点における各種情報によると、iPhone 12 miniとiPhone 12のストレージ容量は64GB、128GB、256GBの3種類、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxのストレージ容量は128GB、256GB、512GBの3種類が用意されるという。それぞれの最小容量の販売価格は以下のようになるという予想がある。
事実上の新規モデルといえるiPhone 12 miniを除き、2019年モデルと同じ価格帯で収まりそうである。
最近、Appleは「環境保護の観点」から新しいApple WatchにおいてACアダプターの付属を取りやめた。今回リリースされるであろう新型iPhoneでも、同様の理由からACアダプターの付属を取りやめるという情報がある。一部にはEarPods(有線イヤフォンマイク)の付属も取りやめるといううわさもある。
発売時期だが、ここ数年は発表週の金曜日に予約の受け付けを開始し、その翌週の金曜日に発売というスケジュールが原則となっている。それに従うと、今回は10月16日から予約を受け付け、23日に発売……と行きたい所だが、2〜3回に分けて発売されるという情報もある。
予想によってスケジュールに多少のズレはあるが、おおむね以下のような予想となっている。
発売時期をずらすことには、サプライチェーンの安定化と店頭での混雑を回避する狙いがありそうだ。
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