世界を変える5G

HTC初の5Gスマホ「U20 5G」が香港でも発売 販売国を絞って投入か山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2021年01月18日 11時57分 公開
[山根康宏ITmedia]

VRヘッドセット「VIVE」が主力ビジネスになっているHTCから待望の5Gスマートフォン「U20 5G」が発売されました。2020年5月に発表されていたものの、発売は台湾が9月、香港では12月とかなり間が空いての登場です。

HTC U20 5G HTCのスマホが久しぶりに登場、しかも5Gに対応だ

 HTCが2020年に投入したスマートフォン新製品は、このU20 5Gと「Desire 20 Pro」「Desire 20+」の3モデル。かなりさみしい状況です。しかし一方ではスマートフォンの設計なども手掛けるFortune Ship Internationalがライセンス供与を受け、「Wildfire」シリーズをロシアやアフリカで6機種発売しました。恐らく今後はこのWildfireがHTCブランドを冠したスマートフォンの主力モデルとなっていくのでしょう。

 U20 5Gは香港で3898香港ドル(約5万2000円)で発売されました。本国の台湾では1万8990台湾ドル(約7万円)なのでかなり安く出ています。Snapdragon 765G、6.8型(1080×2400ピクセル)ディスプレイを搭載。カメラは4800万画素+800万画素(超広角)+200万画素(マクロ)+200万画素(深度測定)、インカメラ3200万画素。バッテリーは5000mAh。スペックを見ると香港の価格が妥当かもしれません。

HTC U20 5G 香港でよく見かける小型のPOPスタンド。HTC香港も本気で売り込みをかけている

 本体サイズは78.1(幅)×171.2(高さ)×9.4(奥行き)mm、重量215.5g。インカメラはパンチホール式でディスプレイ左上に配置されます。OSはAndroid 10を搭載します。特別なアプリがインストールされているわけでもなく、極めて素の状態に近いスマートフォンといえます。

HTC U20 5G Android 10を搭載

 本体カラーはホワイトとブラック、グリーンの3色が台湾では販売されているようですが、香港ではグリーンのみ。かなり落ち着いた色合いです。カメラ部分も下の2つをゴールド系の枠で囲っており、この色の組み合わせは渋さを感じます。また、背面はガラス仕上げではなく塗装による処理のようで、硬いものが当たると傷がつきやすいように感じてしまいました。カバーをつけて使うことは必須でしょう。

HTC U20 5G 非常に渋い背面カラー。仕上げは樹脂感が強い

 右側面の電源キーも同様にゴールド(あるいはブラウン)系の色にしています。ホワイトモデルは電源キーもホワイトなので、やはりこの色はターゲットユーザーの年齢層を若干高めにしているのかもしれません。

HTC U20 5G 側面の電源キーもアクセントで色を変えている

 ミドルハイレンジモデルですが、ベーシックな製品という印象なのでイヤフォンジャックがあると思いましたが、底面はType-C端子のみでした。

HTC U20 5G 3.5ミリイヤフォンジャックは搭載していない

 スマートフォン販売店の店頭で数分間触っただけですが、全体の動きやカメラなどは可もなく不可もなくという印象。とはいえ、HTCファンにとっては5Gの使える貴重なモデルだけに、ぜひ日本でも出してほしいところ。なお、設定から言語設定を見ると、英語と中国語以外は東南アジアの数言語に対応するのみ。過去のHTCのスマートフォンは日本語も選べたのですが、U20 5Gは中国語圏と東南アジア圏のみで販売するということなのでしょう。

HTC U20 5G 設定できる言語は少ない。日本語が搭載されていないのは残念だった

 HTCは1月台湾で「Desire 21 Pro 5G」を発表しましたが、2021年以降も積極的に5Gスマートフォンを展開していくかは分かりません。しかし卓上型の5Gルーター「5G Hub」を各国で販売していますし、中国などでは5G Hubをキャリアブランドモデルとして展開しています。HTCの今の本業であるVRは高速な通信回線があれば快適なコンテンツ体験を提供できることから、HTCは今後も5Gルーターや5Gスマートフォンの新製品を投入していくのではないでしょうか。

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