香港に拠点を置く調査会社Counterpoint Reserachは5月26日(現地時間)、2021年第1四半期(1〜3月)の世界のスマートウォッチ市場調査結果を報告した。総出荷台数は前年同期比35%増。シェアトップの米Appleの出荷台数は50%増と好調で、シェアは3.2ポイント増の33.5%(全体の3分の1以上)になった。
2位は中国Huawei、3位は韓国Samsung Electronicsと順位は変わらず。それぞれAppleにシェアを奪われた形で、Huaweiは1.7ポイント減、Samsungは0.5ポイント減だった。
Samsungはシェアは減ったが、「Galaxy Watch3」と「Galaxy Watch Active」シリーズが好調で、出荷台数は27%増加している。
Appleの「WatchOS」は市場の3分の1以上を獲得したことになる。一方、米Googleの「Wear OS by Google」の同四半期のシェアはわずか3.9%だ。ただし、「Google I/O 2021」で発表されたWear OS by GoogleとSamsungのOS「Tizen」の統合を考慮すると、この状況は大きく変わる可能性がある。
Counterpoint Reserachのシニアアナリスト、スジョン・リム氏は「Googleの新Wearプラットフォームは、Samsungの次世代Galaxy Watchシリーズに搭載される予定だ。(中略)Samsungはまた、より幅広いAndroidスマートフォンユーザーをより的確にターゲットにできる」と分析する。リサーチ担当副社長のニール・シャー氏は「Tizen、Wear OS、Fitbit OSのすべての長所を統合したWear端末のポートフォリオを構築できる。これにより、GoogleのWearプラットフォームはさらに強化され、より多くの開発者がこのプラットフォーム向けの新たなサービスを構築できるようになる」と語った。
同社はスマートウォッチのOS別シェア推移グラフで、同四半期のWear OS、Tizen、Fitbitのシェアを合わせると15.7%になると示した。
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