全面刷新の「iPad mini」を試す iPhone 13並みの性能と5G対応がうれしい(2/3 ページ)

» 2021年09月22日 22時00分 公開
[石野純也ITmedia]
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iPhone譲りのハイパフォーマンスは動画編集やゲームに生きる

 コンパクトさに目を奪われがちなiPad miniだが、パフォーマンスも十分な高さだ。採用しているプロセッサは、iPhone 13シリーズと同じA15 Bionic。ベンチマークアプリでスコアを確認してみたところ、性能的にはiPhone 13や13 miniに近いようだ。A15 Bionicは無印のiPhone 13/13 mini用が4コアのGPU、Proモデル2機種が5コアのGPUだが、iPad miniに搭載されているものは後者の5コア版。GPUの性能を測るMetalスコアも、iPhone 13 Pro/13 Pro Maxとほぼ同じだった。

iPad miniiPad mini Geekbench 5で計測したCPU、GPUのスコア。数値はiPhone 13 Pro/13 Pro Maxに近い。ただしメモリ(RAM)は4GBのようだ

 iPad Proには一歩及ばないものの、パフォーマンスの高さははより画面サイズの大きいiPad Air以上。小さいボディーに、強力な頭脳を収めたのが新しいiPad miniというわけだ。そのおかげで、写真はもちろんのこと、動画の編集も非常にスムーズにできる。試しに、iPhone 13 Proを使って4K、60fpsで撮った5分間の動画に標準の写真アプリで編集して、そのまま書き出してみた。動画は傾き補正やフィルターをかけ、露出を補正しているが、15秒ほどですぐに保存された。

iPad mini 簡単な加工やトリミング程度であれば、4K、60fpsの動画もサクサク編集することができた。書き出しもスムーズだ

 また、iPad mini自体は動画で深度の取れる「シネマティックモード」での撮影には非対応だが、同モードで撮った写真を写真アプリで編集することはできる。iPhone 13シリーズと同様、被写界深度やピントを合わせる位置を後から変えることが可能。ディスプレサイズが大きく、さらにApple Pencilも使えるため、iPhone 13シリーズで直接編集するよりもスムーズに操作ができると感じた。iPhone 13シリーズで撮った動画は、AirDropでiPad miniに移してもいいし、iCloudで同期してもいい。コンパクトなiPhone 13 miniで撮影をしたあと、iPad miniでじっくり編集するというのもオススメできそうな使い方だ。

iPad mini シネマティックモードで撮った動画は、深度情報やピントを合わせる位置を変更できる

 A15 Bionicを搭載しているということは、iPhone 13シリーズをターゲットに開発された豊富なアプリの資産を生かしやすいことも意味する。特にゲームアプリは、手のひらサイズのiPhoneでプレイするより、iPad miniの方が迫力も増す。3Dグラフィックスや機械学習などをフル活用したアプリをスムーズに動かせるのは、iPad miniの魅力といえる。重量もWi-Fi版が293g、Wi-Fi+Cellular版が297gと、ともに300gを切っているため、長時間遊んでも疲れにくい。 

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