「iPad mini(第5世代)」レビュー 変わらない良さと、変わってほしかったところ(1/3 ページ)

» 2019年05月01日 06時00分 公開
[島徹ITmedia]

 Appleから、2019年モデルの「iPad mini(第5世代)」が発売された。約4年ぶりの刷新となるリニューアルモデルは、外観はほぼ同じデザインながらもApple Pencilに対応と最新世代のA12 Bionicプロセッサを搭載。性能や機能面ではさまざまな強化が加えられている。

iPad miniiPad mini 「iPad mini(第5世代)」Wi-Fi+Cellularモデルのスペースグレイ

 以前から「iPad mini(第4世代以前)」や「iPad Pro(12.9型)」ほか複数のタブレットを使っている筆者の視点で、このiPad mini(第5世代)の魅力と、気になる性能について見ていこう。

軽さこそが魅力、大画面をスマホ風に持ち歩けるタブレット

 iPad mini(第5世代)の魅力は、7.9型ディスプレイ搭載で308.2g(Wi-Fi+Cellularモデル)という、A5書籍サイズの持ちやすさと軽さだ。大画面スマホのように片手でも持てるので、外出時でも移動しながら大画面で地図や電子書籍、Webサイトなどを閲覧しやすい。毎日の通勤はもちろん、旅行や出張時に1台あると便利な端末だ。

iPad mini 大画面である分、スマホより多くの情報を見やすい。PC向けサイトの閲覧も楽だ

 大画面かつペン入力対応なので、オフィス文書のチェックや、写真、動画の編集といった作業もスマホより圧倒的に楽だ。iPhoneを使いこなしているが画面の小ささに不満を感じている人とって、最適な解決策を提供する端末といえる。

iPad mini SNSで話題の「再現CGメーカー」のようなクリエイティブ要素を持ったアプリは、スマホよりもタブレットの方が圧倒的に作業しやすい

 一方、自宅や職場など屋内での利用がメインの場合は、より大画面のiPad AirやiPad Proも検討した方がいいだろう。iPad miniより大きく重たいが、画面の大きさや解像度の高さはコンテンツの楽しみやすさや編集の快適さに直結するからだ。

iPad mini 外出時もカバンからさっと出して片手で持てる。さらに、スマホよりも多くの情報を一覧できる。この絶妙なバランスがiPad miniの魅力といえる

 iPad miniを外出中でも使うなら、スマホと同じように外でもネット接続できるWi-Fi+Cellularモデルを強くおすすめする。一応、Wi-FiモデルでもiPad mini側からiPhoneのテザリング(ネットワーク共有)機能を起動して、ネットに接続する便利な機能もある。だが、この機能を利用するにも毎回「設定→Wi-Fi」から接続する手間がかかる。これでは、iPad miniのスマホ風に素早く取り出して手軽に使えるタブレットという最大の魅力が失われてしまい、ストレスを感じる。

iPad mini Wi-Fi+CellularモデルはnanoSIMスロットを搭載する

 なお、今回のWi-Fi+CellularモデルはnanoSIMに加えて、eSIMも内蔵した。eSIMはApple SIMと同様にiPad miniから直接契約できるプランの他、海外キャリアなどが発行するQRコードやコード番号を登録するだけでデータ通信プランを契約できる。徐々にお得なプランも増えてきているので、今後海外旅行などで活用できるシーンはより広がるだろう。

iPad mini Wi-Fi+CellularモデルはeSIMも内蔵。iPad miniから直接キャリアと契約できる他、現地キャリアなどが発行するQRコードの登録でも回線を利用できる。GigSkyのアジア周遊プランなど、便利でお得なプランも増えてきた

ディスプレイの見やすさが改善、ペン入力はクリエイティブ用途にも便利

 ここからは、iPad mini(第5世代)の機能や性能面について見ていこう。

 前述の通り、画面サイズは7.9型で画面比率が4:3という点は2012年の初代モデルから一貫して変わっていない。この第5世代では新たにTrue Toneへ対応し、周囲の照明の色温度に合わせて画面表示を最適化する機能が付いた。これにより、電球色の照明下で画面が青白く見えるといった不満はほぼなくなっている。色域もP3対応に拡張されたが、HDRムービーの再生には対応していない。

【訂正:2019年5月5日6時34分 初出時に、「画面サイズは7.9型で解像度は2048×1536ピクセル、画面比率4:3という点は2012年の初代モデルから一貫して変わっていない」としていましたが、解像度が2048×1536ピクセルとなるのはiPad mini 2からでした。おわびして訂正致します】

iPad mini 7.9型(2048×1536ピクセル)液晶を搭載。True Tone対応で、周囲の照明に合わせて最適な色味に調整してくれる。左が今回のiPad mini(第5世代)、右がTrue Tone非対応のiPad mini 4

 画面サイズは、iPhone XSなど5〜6型ディスプレイのスマホを2台並べた大きさだ。スマホと比べ、Webサイトやマップ、オフィス文書などを、画面から顔を離した状態でも快適に一覧できる。

iPad mini 左がiPad mini、右がiPhone X。画面サイズが倍ほど違う

 ホームボタン/Touch IDは以前と同じく物理的に押し込むタイプだ。iPhone 7やiPhone 8のセンサー式ホームボタンに慣れている人だと、違和感があるだろう。

 厚さ6.1mmで、本体上部にイヤフォン端子、底面にはステレオスピーカーとLightning端子を搭載。ボタンの配置なども以前と変わっていない。

iPad mini 上部には電源ボタンとイヤフォン端子を搭載
iPad mini 下部にはステレオスピーカーとLightning端子を搭載

 電子書籍アプリは1ページずつゆったり見るスタイルがおすすめだ。横向きでの2ページ見開き表示はマンガなら読めるが、情報誌は文字が小さいので拡大しないと読みづらい。

iPad mini 大画面である分、スマホよりも電子書籍を読みやすい。特に漫画や写真などは、iPad mini以上の画面サイズで見た方が画の魅力を感じやすい

 iPadならではの利点として、2つのアプリを同時に表示できる点も見逃せない。ネット生放送を見ながらTwitterを操作する、書類を見ながらメッセンジャーで会話するといった操作もできる。既にiPhoneを使いこなしている人がiPad miniを持てば、プライベートはもちろんビジネスの生産性もより高められるだろう。

iPad mini 文書や写真、動画アプリと見ながらSNSのチェックも可能だ。また、一部の動画アプリは、2分割ではなく、動画のフローティング表示に対応している
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月24日 更新
  1. ソフトバンク史上初の「10万件純減」――KDDIと共に「数より質」の経営にシフト (2026年02月22日)
  2. 米Orbic、日本市場から事実上の撤退か オービックとの商標訴訟に敗訴、日本法人から情報発信なし【更新】 (2026年02月22日)
  3. 5.3型の小型スマホ「Mode 1 Pocket」を試す 唯一無二のサイズ感、サブ機での運用が最適か (2026年02月23日)
  4. ガストで人を介さず「テーブル決済」、食い逃げ対策はあるのか? すかいらーくに聞いた安心の仕組み (2026年02月21日)
  5. 「Pixel 10a」は何が進化した? 「Pixel 9a」「Pixel 10」とスペックを比較 “aシリーズ初”の機能も (2026年02月19日)
  6. 【ワークマン】1280円の「アーバンマルチストレージサコッシュ」 ミニポーチになる取り外し可能な収納ポケット付き (2026年02月23日)
  7. ガストの「テーブル決済」をPayPayで試してみた 便利だけど思わぬワナも (2024年04月14日)
  8. 着脱は“カチッ”と一瞬 Apple Watch Ultraを格上げするAulumuのマグネット式ナイロンバンド「C03」が快適 (2026年02月16日)
  9. 【ワークマン】1500円の「Wジョイントスクエアサコッシュ」 独立した2気室構造&前面メッシュポケットで収納 (2026年02月19日)
  10. ソフトバンクが「iPhone 16e」「Galaxy S25/S25 Ultra」を価格改定 月1円から (2026年02月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年