新「iPad Pro」先行レビュー 前モデルから乗り換えたくなるほどのモデルチェンジ(1/3 ページ)

» 2018年11月05日 20時00分 公開
[石野純也,ITmedia]

 Liquid Retinaを採用し、前面ほぼ全体がディスプレイになった新しい「iPad Pro」が、11月7日に発売される。ホームボタンを廃したデザインは、iPad史上最大級のモデルチェンジだ。Apple PencilやSmart Keyboardも刷新され、過去のiPadとはもはや別物の感もある。この新しいiPad Proの11型版を、短期間ではあるが実際に試用してみることができた。ここでは、その使い勝手をレビューしていきたい。

iPad Pro
iPad Pro 新しい「iPad Pro」の11型モデル

デザインを全面刷新

 試用した11型版は、10.5型版iPad Proをアップデートしたモデルといえる。ホームボタンを取り除いたことで表示領域が広がり、ディスプレイサイズが約0.5型大きくなったというわけだ。これまでのiPadはホームボタンを置く関係で上下に太いベゼルを設けなければならなかったが、新しいiPad Proではホームボタンがなくなった影響でベゼルが狭くなり、ほぼ全面がディスプレイと呼べる仕上がりになっている。

iPad Pro 4辺のベゼルが細くなっている

 当然、ベゼルやホームボタンは、ディスプレイを見る際のノイズになる。11型版のiPad Proでは、視界の端にチラッと写っていたベゼルがなくなり、その分だけ没入感が上がった格好だ。映像を消費するためのデバイスとして、ディスプレイの表示領域や占有率を高めたのは正解だと感じた。

iPad Pro 狭額縁になったことで、写真や動画を見る際の没入感も増した

 本体側面がアルミを垂直に切ったような形状になり、側面から背面にかけてカーブしていたこれまでのiPad Proとは、デザインも大きく変わった。新しいiPad Proの方がよりシャープな見た目になり、角が丸いLiquid Reinaディスプレイと相まって、未来的な印象を受ける。これを見た後だと、過去のiPadのデザインが、どこか古臭く感じられてしまう。

iPad Pro
iPad Pro
iPad Pro
iPad Pro 側面から背面までの形状は、よりシャープな印象になった
iPad Pro 丸みを帯びていたこれまでのiPad(写真上は10.5型版iPad Pro)に対し、直線的なデザインになった

 なお、上下のベゼルはスリムになっているが、左右に関しては、10.5型版よりむしろベゼルが厚くなっている。四方が均一になった新しいiPad Proの方が、デザイン的には洗練されて見えるうえに、この程度の差であれば特に気にならないかもしれないが、単純に四方全てが狭額縁になったわけではない点には注意したい。

iPad Pro 左が10.5型版で、右が11型版。左右のベゼルは少々太くなっている

 ホームボタンとそのベゼルがなくなった分をディスプレイの拡大に充当したため、本体サイズは10.5型版とほぼ同等。筆者が所有している10.5型版用のスリーブケースにも、きちんと収まる。Appleのサイトでは互換性に記載はないが、単体+Apple Pencilを持ち運びたいときには、オススメできるアクセサリーだ。一方で12.9型版は、サイズ自体が小さくなったこともあり、スリーブケースが使えなくなっている。純正アクセサリーも出ないため、単体で持ち運ぶときは別の運用方法を考える必要がありそうだ。

iPad Pro 10.5型のiPad Pro用スリーブケースも流用できた。写真は11型版を入れていることが分かるよう、上部を出しているが、実際はきっちり収まる

Face IDはiPhoneよりも使いやすい印象

 ホームボタンと同時に、Touch IDも取り除かれたが、新しいiPad ProはiPhone Xシリーズと同様、Face IDに対応している。スムーズさやセキュリティの高さは、iPhone Xシリーズと同レベル。むしろサイズが大きい分、持つ位置がiPhoneよりも顔から離れやすいこともあって、ロック解除に失敗するケースが少ないようにも感じた。iPad Proとの相性は非常にいいのではないだろうか。

iPad Pro
iPad Pro 新たにFace IDにも対応。横向きでも縦向きでもロックを解除できる
iPad Pro Face IDの設定画面
iPad Pro iPhone Xシリーズと同様、TrueDepthカメラを使ってユーザーの顔を認証する
iPad Pro TrueDepthカメラを搭載するため、セルフィではポートレートモードも利用できる

 特にそう感じたのが、Smart Keyboard Folioを装着して、キーボードを入力するときだ。これまでのiPad Proの場合、キーボードに置いた手をいったん離して、指をホームボタンに当てる必要があったが、新しいiPadでは、何かキーを1つ押すとディスプレイが点灯し、自動的に顔が読み取られてロックが外れる。体験としてはこちらの方が自然で、あたかもロックを最初からかけていないように思えてくる。本体に触れずに使うことがあるiPad Proでは、Face IDを採用したメリットがiPhone以上にあると感じた。

iPad Pro Smart Keyboard Folio装着時のロック解除も、Face IDなら簡単に行える
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月26日 更新
  1. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  2. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  3. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  4. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  5. デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 属性証明機能を使える機種は限定的 (2026年10月19日)
  6. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  7. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  8. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  9. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  10. 【ニトリ】599円の「マルチスタンド」 スマホやタブレットのキッチン利用も便利 (2026年10月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー