FCNT(旧富士通コネクテッドテクノロジーズ)は10月5日、5Gスマートフォン「arrows We(アローズウィー)」を発表した。2021年冬モデルとして、12月上旬以降にNTTドコモ、au(KDDIと沖縄セルラー電話)、ソフトバンクを通して販売される。ドコモとauでは、販売予約の受け付けも始まっている。
【訂正:10月6日18時】初出時、マクロカメラの画素数を「約200万画素」としていましたが、正しくは「約190万画素」です。おわびして訂正いたします
arrows Weは、手頃な価格ながらも初心者でも扱いやすいスマートフォンを目指して開発された。各キャリアが5G(対応)プランへの移行を促す中で、機種変更ニーズを喚起するために開発された戦略的なモデルでもある。
子どもや高年齢層の利用を想定して、文字やアイコンが見やすい「シンプルモード」を搭載している他、特に高齢者を意識して「迷惑電話対策機能」や「フィッシング詐欺警告機能」、「還付金詐欺対策機能」を搭載している。子どもを意識した機能としては、使用時間を制限できる「ジュニアモード」、大音量で回りに危険を知らせる「緊急時ブザー」、電話するふりをするための「イミテーションコール」といった防犯機能を備えている。
セキュリティ機能としては、指紋認証を備えている。指紋センサーを活用した「FASTフィンガーランチャー」や、ログイン情報や個人情報を簡単に登録/呼び出しできる「パーソナルノート」も利用可能だ。特定のアプリを非表示にして、認証すると初めて表示される「プライバシーモード」も用意されている。
昨今の社会情勢を踏まえて、ボディーは泡タイプのハンドソープでの丸洗いやアルコール除菌が可能な設計としている。マスクを着けたままでもスムーズな通話が行える「マスク通話モード」や「はっきりマイク」も備えている。
プロセッサはQualcommのSnapdragon 480(CPU部分は2.0GHz+1.8GHzの計8コア)を採用し、メインメモリは4GB、内蔵ストレージは64GBを備える。microSDXCメモリーカードも搭載可能だ。
ディスプレイは約5.7型TFT液晶で、解像度はHD+(720×1520ピクセル)となる。カメラはアウト側が約1310万画素(広角)+約190万画素(マクロ)のデュアル構成、イン側が約500万画素のシングル構成となる。カメラ撮影はAdobe(アドビ)との提携による「Photoshop Expressモード」にも対応している。
バッテリーは4000mAhで、比較的容量は比較的大きめだ。おサイフケータイ(モバイルFeliCa)も利用できる。ボディーサイズはサイズは約71(幅)×147(高さ)×9.4(奥行き)mm、重量は約172gとなる。
先述の通り、arrows Weは3キャリアで同一名称で販売される。これはarrows(ARROWS)スマートフォンとしては初めてのことである。auでは、約8年ぶりに(リブランドをしてから初めて)登場するarrowsブランドのスマホだ。
ただし、キャリアごとに端末仕様に細かい差異がある。
ドコモ向けモデルである「arrows We F-51B」は、ネイビー、パープル、ホワイトの3色展開となる。パープルはドコモ限定カラーだ。さらに、ドコモオンラインショップ(Web)では、先述の3色に加えて限定色として「レッド」も販売される。
F-51Bでは、他キャリア向けと異なりドコモロゴも入る。
au向けモデルである「arrows We FCG01」は、ブラック、ローズゴールド、ホワイトの3色展開となる。ローズゴールドはau限定色だ。
auでは「au +1 collection」ブランドのオリジナルアクセサリーが複数発売される予定となっている。
ソフトバンク向けモデルである「arrows We」は、ブラック、ターコイズ、ホワイトの3色展開となる。ターコイズはソフトバンク限定色だ。
ソフトバンク向けのarrows Weは、他キャリア向けモデルとは異なりeSIMにも対応している。そのため、SIMカードの抜き差しをせずに運用することも可能だ。
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