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» 2022年01月03日 06時00分 公開

2.2万円で幅56mmのスリムなスマホ「Mode1 GRIP」を試す 片手での持ちやすさは抜群(1/2 ページ)

P-UP Worldのスマホ「Mode1 GRIP」を使ってみた。3G停波が近づき旧機種からの買い替えが進むなかで、8型シネスコサイズという小さめなサイズで手頃な価格のスマホはうれしい。その反面、ディスプレイやスピーカーの質は控えめだ。

[井上晃,ITmedia]

 P-UP World(ピーアップワールド)は2021年10月10日、同社が展開するスマートフォンブランド「Mode1」から2年ぶりの新機種「Mode1 GRIP(MD-05P)」を発売した。同機は、シリーズ5代目に相当し、幅56mmという細さが目を引く4G端末だ。本稿では、そんな同機の概要を解説した上で、実際に使ってみた印象をお届けしたい。

「Mode1」ブランドとは?

 まず、「Mode1(モードワン)」について説明しておこう。同シリーズは、そもそもピーアップが展開してきたブランドだ。同社は、2015年に「Mode1(MD-01P)」を発売したのち、2017年に「Mode1 RETRO」および「Mode1RS」、2019年に「Mode1 RR(ダブルアール)」といったように、約2年周期で新機種を投入してきた。2世代目のRETROのみ2つ折りのフィーチャーフォンスタイルだったが、その他の機種は全てスマートフォンである。

 なお、2020年には持株会社のP-UP Worldを設立し、事業ごとの分社化と組織再編を行った。そのため、Mode1 GRIP(MD-05P)はP-UP World名義で発表されている。

Mode1 GRIP 「Mode1 GRIP(MD-05P)」
Mode1 GRIP 主な同梱品には、SIMピンやケーブル、説明書類、クリアケースなど

 同社は総合デジタルショップ(または携帯ショップ)の「テルル」を運営し、大手キャリアショップの運営代理も担っている。そのため、Mode1ブランドはこれまで、テルル店頭で販売されつつ、ECサイトや、ソフトバンクグループが展開する「+Style(プラススタイル)」ブランドでも取り扱われてきた。

 今回のMode1 GRIPも同様、テルル店頭の他、+Style、ビックカメラ等のECサイト内などで展開されている端末だ。その価格は+Styleで2万2000円(税込み)。3万円強だった従来機種と比べ、1万円ほど安価になったことも注目したい。

56mmのスリムなデザインが特徴

 さて、「片手でも持ちやすい」というコンセプト自体は、当然これまでのModeシリーズでも意識されていなかったわけではない。例えば、2015年の初代Mode1のプレスリリースでは、「大画面ながら女性でも持ちやすい軽量&5inchワンハンドグリップ」を特徴としていた。

Mode1 GRIP Mode1 GRIPは片手で握れるサイズ。幅の感覚はエアコンのリモコンに近い。ディスプレイ解像度はHD+(570×1440ピクセル)

 Mode1 GRIPは製品名の通り、“片手で握れるスリムさ”が特徴だ。幅56mmという仕様は、スマートフォン市場では飛び抜けて細い。例えば、現在の代表的なコンパクトスマートフォンであるApple「iPhone 13 mini」でさえ、その幅は64mmだ。Mode1 GRIPはこれよりも10mm以上細いので、インパクトが大きい。

 ディスプレイは約5型で、TFT液晶を採用する。アスペクト比が2.35:1で、シネマスコープ比率になっていることも特筆すべきポイントだ。画面色は1670万色で、必要十分といったところ。

Mode1 GRIP 背面の模様はMode1シリーズ

 デザインは、非常に洗練された印象がある。従来モデルである3世代目のRSと、4世代目のRRが“レーシングスポーツ”とのコラボを強調していたのと比べ、GRIPではかなり落ちついた外観になった。想定顧客の裾野も広がったように感じる。とはいえ、シリーズの特徴であった、背面に透けるカーボン調素材の雰囲気は踏襲されており、Mode1らしさは残っている。本体カラーは「アーバングレイ」と「スタイリッシュホワイト」の2色で展開しており、今回はアーバングレイを試用した。

Mode1 GRIP 上側面。赤外線通信に対応しており、ケータイからの乗り換え需要も想定されているのが分かる
Mode1 GRIP 左側面。SIMスロットと電源キー。左下コーナーにストラップホールも付いている
Mode1 GRIP 下側面。外部接続端子はUSB Type-C。その左が内蔵スピーカー
Mode1 GRIP 右側面。音量上下キーと指紋センサー

 サイズは約56(幅)×138(高さ)×10(奥行き)mm。質量は約140g。IP65の防水・防塵(じん)性能を備えるが、おサイフケータイには対応しない。

カメラ性能は価格相応か

 デザインがとがっている一方で、性能面は価格相応の印象。まず、撮影機能については、背面に約4800万画素(メイン)+約800万画素(広角)のデュアルカメラ、前面に約2500万画素のインカメラを備える。

 撮影モードは無効、オート、夜景、夕焼け、パーティ、縦向き、横向き、夜間ポートレート、劇場、ビーチ、雪景色、安定撮影、花火、スポーツ、ろうそくの15種類を用意しており、デフォルトでは無効になっている。以下の作例は、オートで撮影した。

Mode1 GRIP 夕刻にメインカメラ、オートモードで撮影。解像感は高いが、色味はあまり強く出なかった
Mode1 GRIP メインカメラを最大(4倍)までズームして撮影。ノイズが目立った
Mode1 GRIP インカメラで撮影。服や背景など、ディティールがつぶれてしまっている部分が多い

 普段ハイエンド機種に慣れてしまっている筆者の立場からすると、撮影した写真をその場でディスプレイで確認するような使い方では、どうしても荒さが目立った。また、PCのディスプレイなどに出力しても、値段相応と感じる写り具合ではあった。

 例えば、下記の作例は、昨今のハイエンドモデルなら手前の木々のディティールも映るようなシーンだが、黒つぶれしてしまっている。

Mode1 GRIP メインカメラで撮影
Mode1 GRIP 広角カメラに切り替えて撮影

 ただし、同機のターゲットはカメラにこだわるユーザーではないと思うので、筆者としてはこれだけ撮れれば十分だとは感じた。撮れ方はハイエンドとは異なるが、十分楽しめる。

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