Android 12になった「Galaxy Z Flip3 5G」 クイック設定パネルを見て感動(個人差あり)ふぉーんなハナシ

» 2022年02月17日 15時15分 公開
[井上翔ITmedia]

 既報の通り、2月16日からNTTドコモのサムスン電子製スマートフォン「Galaxy Z Flip3 SC-54B」のOSバージョンアップサービスが始まりました。バージョンアップ後のOSは「Android 12」です。

 現在、筆者のメインスマホはSC-54Bです。先日ソフトウェア更新時に“やらかしてしまった”こともあり、今回のOSバージョンアップは自宅のWi-Fi(無線LAN)を使って実行することにしました。

 おかげさま(?)で、OSバージョンアップは問題なく完了……したのですが、Android 12になるということで「ある不安」が頭をよぎりました。

おことわり

 この記事は、あくまでもGalaxy Z Flip3 5G SC-54BでAndroid 12を使った際の話です。メーカーや端末によっては当てはまらない場合がありますのでご了承ください。


【訂正:2月18日10時35分】Pixelシリーズの電源キーでのGoogleアシスタントの挙動の変更はPixel 6/6 Proのみです。それを踏まえて本文を訂正しました。おわびいたします

OSバージョンアップ 過去の反省を踏まえて自宅のWi-Fiでバージョンアップ。非常にスムーズでした……

Pixelシリーズでは「分かりやすさ」を優先して「煩雑」に

 私はGoogleのスマホ「Pixel 6」も並行して使っています。Pixelブランドのスマートフォンは、Googleが考えるスマホを体現する存在であると同時に、最新Android OSのリードデバイスという位置付けも持ち合わせます。何を持って「素」とするのかは議論の分かれる所ですが、ある意味で「素のAndroidスマホ」であるともいえます。

 「素のAndroidスマホ」であるということは、Android OSの新バージョンに搭載される追加機能や仕様変更もハードウェアに依存しない限り“もれなく”適用されます。Android 12を搭載したPixelスマホでは、一部の仕様変更が大きな戸惑いを巻き起こしたことは記憶に新しい所です。

 大きな戸惑いの1つが「クイック設定パネル」の項目の見直しです。Wi-Fiボタンとモバイルデータ通信ボタンが「インターネットボタン」として統合されたことで、Wi-Fiやモバイルデータ通信のオン/オフを切り替えたい場合に手順が増えてしまいました。「分かりやすくしたら面倒になった」の典型例です。

Pixel 6の通知パネルPixel 6の通知パネル クイック設定におけるWi-Fiボタンとモバイルデータ通信ボタンが「インターネットボタン」として統合されたことで、インターネット回りのアクセスは分かりやすくなったものの、それぞれのオン/オフを切り替える場合の手順が増えてしまいました

 もう1つの大きな戸惑いは、電源ボタンの位置付けの変更です。従来は電源ボタンを2〜3秒押すと電源メニューが出てきたわけですが、Pixel 6とPixel 6 Proでは標準で「Googleアシスタント」が起動するようになりました。

 設定を変えれば従来通りの挙動に戻せるのですが、Androidスマホに慣れているほど「あれ?」と思ってしまう所です。

電源スイッチ電源スイッチ Pixel 6シリーズでは、電源ボタンを長押しすると標準で「Googleアシスタント」が起動します(左)。電源メニュー(右)を出すにはボリュームアップキーと電源ボタンを同時に押すか、クイック設定パネルの電源アイコンを押すか、端末設定を変更する必要があります

 Pixelスマホにおけるこれらの仕様変更は、ハードウェアに依存したものではありません。そのため、事実上、新バージョンのAndroid OSで意図された仕様変更と見なすことができます。「もしかしたら他メーカーでもAndroid 12で反映されるのでは……?」と不安がよぎります。

 ただし、このようなユーザーエクスペリエンス(UX)に関わる仕様変更は、メーカーや端末によっては意図的に行わない(あるいは別の仕様を採用する)ケースも少なからずあります。サムスン電子(というかSC-54B)はどう判断したのでしょうか……?

SC-54BのAndroid 12は懸念部分を“変更なし”に

 結論からいうと、SC-54BにおけるAndroid 12ではクイック設定パネルにおける通信回りのボタンと電源ボタンの挙動に変更はありません。Android 11(オリジナル)と同じ感覚で使えます。

クイック設定パネル

 Android 12になったSC-54Bのクイック設定パネルでは、従来通り「Wi-Fi」と「モバイルデータ通信」のスイッチが分離されています。よって、Wi-Fiとモバイルデータを個別にオン/オフする際の手順にも変更はありません。

クイック設定パネル Android 12になった後も、Wi-Fiとモバイルデータ通信のスイッチが独立して存在します

電源ボタン

 Android 12になったSC-54Bは、電源ボタン(サイドキー)の挙動も従来通りです。「バージョンアップした場合だけ挙動を維持するのかな?」「バージョンアップ後に初期設定すると新しい挙動になったりするのかな?」と思って設定画面を探してみたのですが、特に追加された設定項目はないようです。

 なおSC-54Bでは、サイドキーについて、ダブルクリックした際の挙動を以下の2つから選択できます。これはOSバージョンアップ前も同様です。

  • カメラを起動(標準設定)
  • 任意のアプリを起動
電源メニューサイドキー SC-54Bでは、電源メニュー(左)やサイドキーの挙動設定(右)に変化は特に見受けられない

なかなか難しいOSバージョンアップに伴うUI(UX)変更

 OSバージョンアップに伴いユーザーインタフェース(UI)やUXが変更されることは珍しいことではありません。ただ、その変更によってユーザーが操作に戸惑ったり、設定を探すのに手間取ったりすることもあります。

 多くの場合、UI/UX変更はユーザーの利便性向上を目的して行われるのです。しかし、“急変”されてしまうとユーザーによっては対応しきれないことも事実です。「付いて来られない人は置いて行く」と突き放した対応をするのも何なので、大きなUI/UXの変更がある場合は、バージョンアップ後にチュートリアルを挟むなど一定の工夫が必要かもしれません(SC-54Bの場合はバージョンアップ後に新機能を紹介する通知を表示して対応しています。今回紹介したSC-54Bにおけるクイック設定パネルや電源ボタンの挙動のように「使い方に大きな変化を与える変更はあえて行わない」という判断も“あり”だと思います。

チュートリアル SC-54Bでは、バージョンアップ後に表示される通知をタップすると新機能や仕様変更に関する説明を確認できます

 今後、各メーカーの端末においてAndroid 12へのバージョンアップが相次ぎます。「素」に従ってUI/UXを変更するのか、それとも、あえてUI/UX面で大きな影響を与える変更は回避するのか――各社の姿勢に興味津々な今日この頃です。

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