撮影した画像は、スマホ上でさまざまな修正が可能だ。アルバム画面で画像をタップすると「マスク」で修正したい部分を選択したり、「修復」で人物や電線などを消去できる。「切り抜き」は元画像と同じアスペクト比の他、6Pサイズの5:4、フルHDと同じ16:9などを選択可能だ。
「ライト」では画像が持っている色データを基に、露光量やコントラストの他、白い部分や黒い部分を選択して色味を変えられる。全体的にはっきりと見せたい場合には「白レベル」や「ハイライト」を下げて「黒レベル」「シャドウ」を上げるときれいになる。「カラー」ではホワイトバランスや彩度を補正でき、この項目もあわせて調整すれば、自分の狙った色味に近づけられる。
「効果」では画像の質感を際立たせる「テクスチャ」やエッジを明瞭にする「明瞭度」、かすみの除去などを行える。画像の全体を見ているとわかりにくいため、ピンチイン/アウトで倍率を変えながら調整するとよい。「ディテール」でも同様に明瞭度などを調整できる。
「ジオメトリ」では、2本の線を引いて水平/垂直を補正する「ガイド付きupright」の他、レンズの影響で起きたゆがみなどを補正する「ゆがみ」などを使って画像を補正できる。補正中に生まれた余白は切り抜いて使う。
最後に「プロファイル」ではいくつかのプリセットで色味を手軽に変えられ、「バージョン」では編集した状態を個別に保存しておける。保存した画像を複数のパターンで出力したい場合や、同じ設定で多数の画像を扱いたいときに便利だ。
Lightroomは無料で使える上に手軽な設定できれいな画像を出力でき、扱いやすいアプリだと思っている。iPhoneではHDR画像や深度マップを使用した画像も撮影でき、画像編集で遊び心も加えられるのが楽しい。
機能をフルに使うにはPCとの連携や月額料金での利用も視野に入るが、スマホ単体で使っていてもSNSでのシェアでなら十分だろう。もし必要なら別のクラウドストレージを介してPCに転送するという手もある。
筆者も重用しており、さまざまな場面で役に立つアプリだ。気になったらぜひ、インストールしてみてほしい。
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