iPhoneでノイズまみれの写真とおさらば シャッター音なしの「Mカメラ」を試す(1/2 ページ)

» 2022年02月15日 10時00分 公開
[雪城あさぎITmedia]

 黒い毛のペットやオブジェなどをiPhone標準のカメラアプリで撮った際、画像を拡大するとノイズが強くかかってもやもやした経験のある人は多いだろう。iPhone側で「黒い部分は暗い!」と判断し、ISO感度を高く設定してしまうのが原因だ。ISO感度が高いと暗い部分を明るく写せる反面、仕上がった画像にノイズが生まれる。

 これを解決してくれるのが、App Storeで配信されている外部のカメラアプリだ。今回紹介する「Mカメラ」は基本無料で、超広角カメラやHEIC/HEIV形式の使用、広告の消去などを含む「フル機能版」へのアップグレードが490円(税込み)となっている。無料でも十分使いやすいため、取りあえずインストールしておくのもおすすめだ。

 今回は基本的に、iPhoneの下部を右側にして横持ちした状態でUIなどを紹介する。

Mカメラ 今回Mカメラで撮影した筆者の家族。寝ているときにカメラを向けていたため不機嫌そうに見える

簡素で分かりやすいUI、シャッター音なしもありがたい

 基本UI(ユーザーインタフェース)は簡素で、画面左に超広角/広角/望遠カメラの切り替えや写真解像度、アスペクト比、アウト/インカメラ切り替えなどを備える。上下にフリックすることでタイマー、GPS情報の付加、フラッシュ、ファイル形式、そしてタイムスタンプ、グリッド表示切り替え、画面回転のロックを行える。

Mカメラ Mカメラの基本UI

 画面内をタップして焦点を合わせ、そこから上下にスワイプすることで露出補正を切り替えられる点や、画面下部中央の「1x」マークをタップすると光学ズーム機能を使える点は通常のカメラと同じ。指の腹などで広く押すようにタップすると、ダイヤル式にズーム倍率を細かく調整できる。また、シャッターボタン下の矢印マークをタップするとUI表示を切り替えられる。

 画面右側のオレンジ色に光るマークはカメラ/LIVE Photo/ビデオの切り替えだ。どの場合でも、次項で紹介するISO感度やシャッタースピードなどを変えられるため、かなり使いやすい。またシャッター音がないので、音が気になる場面や音に敏感な動物を撮影するのに便利だ。

 フル機能版では、HEIC/HEVC形式や1200万画素の解像度、焼き込み文字設定、超広角/望遠カメラを利用できる。無料版の解像度は最大800万画素に制限されるため、ここは有料版の大きなメリットだ。

MカメラMカメラ 「焼き込み文字設定」は懐かしいフィルムカメラのような焼き込みもできるのが魅力的(写真=左)。よりファイルサイズの小さいHEICへの切り替えも可能(写真=右)。ただし、これらの設定はフル機能版でのみ利用できる

シャッタースピードやISO感度を手動で調整

 Mカメラ最大の魅力は、シャッタースピードやISO感度を手動で設定できる点にある。画面右側の「ISO」でISO感度とシャッタースピード(Exposure Time)、「FOCUS」で焦点距離、「WB」で色温度と蛍光灯などの照明を使った際の色味を変えるティントを調整できる。

 色温度は特にこだわりがなければ自動でいいし、焦点は画面をタップすれば簡単に合わせられる。問題はiPhoneが「暗い」と思った部分でISO感度を調整してしまうことだ。シャッタースピードが遅いと手ブレが発生しやすくなり、ISO感度が高いと画像に粒子状のノイズが生まれる。シャッタースピードは速く、ISO感度は低い方がきれいな写真を撮りやすい。

Mカメラ 試しに標準カメラアプリで撮影した犬。メタデータにはISO640、シャッタースピード1/25秒と記録されている。きれいに撮れているようだが、耳の先のあたりにノイズが走っている

 アプリでもその点を考慮してか、ISO感度とシャッタースピードはスライダーと矢印マークのタップで細かく調整できる仕様になっている。スライダーを上下にスライドすると細かく数値を変えられ、矢印マークをタップすれば一定の数値に合わせられる。

Mカメラ スライダーを動かすと下部の「AUTO」が「MANUAL」に変わる。オートに戻したい場合は「MANUAL」をタップすればいい

 実際に撮影してみよう。今回は静かに寝ている犬を撮るが、標準のカメラと同じくシャッタースピードとISO感度を自動にしておくと1/25秒、ISO感度600前後で撮影することになる。今回は手ブレを減らすためシャッタースピードを1/50秒、ノイズを減らすためISO感度を320に設定した。

MカメラMカメラ 通常のカメラアプリと同じ自動に設定しているとISO感度が高く設定される(画像=左)。スライダーと矢印をタップしつつISO感度とシャッタースピードの適切なバランスを探す(画像=右)

Mカメラ 実際に1/50秒、ISO320で撮影した犬。比較的ノイズも少なく、きれいに撮れている

 焦点は画面のタップで合わせられるが、そこから微調整したいときにスライダーが役立つ。筆者は小さなプラモデルを作って撮影することが多く、前後に配置したプラモデルのどちらかにだけ焦点を合わせたい、といったシーンが多いので重宝している。

Mカメラ 前のプラモデルに焦点を合わせた状態
Mカメラ 後ろのプラモデルに焦点を合わせた状態。必要であればここから微調整を加えるが、今回は必要なかった。撮影にはコトブキヤのキットブロックシリーズ「ヘキサギア」の「ガバナー」シリーズを使用 Copyright (C)KOTOBUKIYA
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月12日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  2. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  3. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  4. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  5. 自分で修理できるスマホ「Fairphone(6th Gen.)」を見てきた わずか10分で画面交換、2033年まで長期サポート (2026年03月10日)
  6. 携帯キャリアの通信9サービス、総合満足度はpovoがトップ サブブランド勢が好調 MMDが調査 (2026年03月10日)
  7. 60ms未満の音声遅延速度で端末をワイヤレス化「UGREEN USBオーディオトランスミッター」が30%オフの2309円に (2026年03月09日)
  8. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  9. Qualcommのウェアラブル新チップが「Elite」を冠する理由 最新モデム「X105」は衛星通信100Mbpsへ (2026年03月11日)
  10. 【無印良品】ウエストポーチもになる「スリングバッグ」が3990円に値下げ中 植物由来の原料を使用 (2026年03月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年