iPhoneのカメラで「ゴースト」が出ないようにする方法荻窪圭のiPhoneカメラ講座(1/2 ページ)

» 2020年12月17日 15時45分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 iPhone 12系はどれもナイトモードが充実していて、超広角カメラでもナイトモードが使えるようになって、じゃあ夜もバシバシ撮るぞ、と今までは撮らなかったようなタイミングでも撮るようになっているはず。多分。

 すると、時々夜空に謎の光が写っていて「え、UFO?」「隕石(いんせき)?」となって、「えー、何これ」と思った経験あるはず。

 分かりやすいところで、これ。夜空に光点が10個出ている。

iPhone 12 夜の浅草仲見世。よく見ると夜空に光点が10個出ちゃっている。これさえなければめちゃキレイな夜景なのに! 一体何が?

 これは一体何か。

 一般に「ゴースト」と呼ばれていて、「レンズに入った強い光がセンサーに届くまでの間に、内部で余計な反射をして良からぬ位置でセンサーにたどり着いちゃった」ものだ。

 どのスマホカメラでも大なり小なり起きる現象なのだけど、特にiPhoneは目立ちやすい。

 では上の例では何のゴーストが出ているのか。必ず原因が写り込んでいるから、その法則が分かっちゃえば簡単。画像の中心に対して点対称となる場所を探すべし、である。

 この写真の場合、この10個の光点から中心に対して線を引いて同じ距離の反対側にあるもの……なので、図の通りになる。

iPhone 12 右下にある特に明るいライトアップ用の光源が夜空に映り込んでしまったのだ

 次の写真はこちら。名古屋市栄にあるテレビ塔(いや今はもう電波を出していないので、旧テレビ塔か)。塔の左と左上に光点がある。

iPhone 12 夜のテレビ塔を撮ったら空に怪しげな光が!

 塔の左にある2つ目は右下にある照明が反射したもの。左上の小さな光点は「星」なので、写っていて問題なし、というか写っていてほしいものだ。

iPhone 12 片方は星だった

 このように照明が何でもかんでもゴーストになるわけではなく、周囲に対して特に明るいものだけが来ちゃうのである。

 レンズのコーティングの問題か、保護ガラス(撮影用レンズを傷つけないよう一番外側は保護ガラスになっている)かもしれない。

 面白いので、わざとゴーストを出して遊んでみた。

 当然、ゴーストの方が光が弱まっているので、ヘッドライトが「7つのLEDライト」で構成されているんだなってのが分かる。いや「分かったからいいのか」と言われると、そんなことはないんだが。

iPhone 12 ヘッドライトって特に強烈なのでゴーストが出やすいのだ。ちなみにフロントガラスに写っている光は駅構内の照明が反射したものなので関係ない
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