で、これを防ぐにはどうするか。まあ、基本的には無理なので、撮影前に気付いたら、その原因がどの光源にあるかをサッとチェックして、それが映り込まないように構図や撮影位置を変える、あるいは目立たない位置に映り込ませるのが基本。ほんのちょっとしたアングルや撮影位置でゴーストを抑制することはできる。
レンズが汚れていないかのチェックも大事。光がレンズの汚れで余計な反射したら困るから。
でも、それでも出ちゃうことはある。
そのときに試して欲しい技が2つある。1つは、後でアプリを使って消す方法。レタッチアプリが幾つか出ているので、気に入ったものを使うとよい。
Touch Retouchという専用のアプリもある。これはかなり優秀だ。夜空に出ている分には多分これでキレイに消せる。
例えばこの派手に出ちゃったゴースト。さすが光の国、というゴーストっぷりである。
これに「Touch Retouch」という「消す」ことに特化したアプリを使って消してみみる。有料だけど250円(税込み)と手頃な価格で買いやすいのだ。
ほぼキレイに消えた。作業時間は10秒くらい。もっと複雑な消去にも対応しているので。持っていると便利。
もう1つは意外な技。超広角カメラを使うのである。超広角カメラの方が「ゴーストが出づらい」のだ。画質は広角カメラよりちょっと落ちるけど、iPhone 12系は超広角カメラでもナイトモードを使えるので、それなりに行けるのだ。
まずは広角カメラでナイトモード。夜空に光の列ができている。これはなかなかアレだ。
それが、超広角カメラで撮るとこの通り。超広角カメラの方がゴーストが出づらいのだ。
というわけで、超広角カメラにして「0.9x」(つまり広角カメラに切り替わる直前)で撮ってみた。
まあ超広角カメラのデジタルズームなので画質はけっこう落ちるから、そこはもう割り切るしかないけれども、画質よりもゴーストが許せないときに使える。
冬になり、イルミネーションやら夜景やらを撮る機会がそれなりに増える季節(例年ほど浮かれてはいられないけど)、参考にしてもらえれば幸い。
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