「Pixel 5」と「iPhone 12」のカメラを徹底比較 画作りの方向性が違って面白い結果に荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/5 ページ)

» 2020年11月02日 07時30分 公開
[荻窪圭ITmedia]
Pixel 5 このざらっとしたボディーとカメラの目立たなさがよい「Pixel 5」

 Android系のハイエンド機は、これ見よがしにカメラを並べている機種が多い。スマホのハイエンド機はツヤツヤテカテカして高級感出しているボディーが多い。でも逆にフラグシップだけどハイエンドじゃなくて見た目もシンプルで、ボディーの背面もツヤツヤしていない端末がある。

 Pixelである。

 Googleはいち早く「コンピュテーショナルフォトグラフィ」を提唱した会社であり、Pixelも見た目やスペック以上によく撮れる、という評判だった。

 じゃあ、最新モデルのPixel 5のカメラはどうなのか。くしくも、超広角カメラと広角カメラのデュアルである。Pixel 4が出たとき2つ目のカメラとして超広角カメラを搭載しなかったのが不思議だったのだが(そうレビューにも書いた気がする)、今回とうとう2つ目のカメラが望遠カメラではなく超広角カメラになったのだ。

 超広角カメラと広角カメラのデュアルで最近出た端末といえばiPhone 12。そこで適宜iPhone 12と比べつつ、Pixel 5のカメラ機能を見ていきたい。作例はなるべくiPhone 12のカメラレビューとはかぶらないようにしたけど、いくつか同じものが載っているのはご了承を。

Pixel 5 Pixel 5を構えてもらったの図。正面から。カメラがあまり目立たないけど、2つ横に並んでいる
iPhone 12 iPhone 12を構えてもらったの図。縦に並んだカメラが目立つ作りだ

屋外の撮り比べで画作りの方向性をチェック

 スペックを簡単にいうと、Pixel 5の超広角カメラは35mm判換算で16mm相当。iPhone 12は35mm判換算で13mm相当なのでiPhone 12の方が広角だ。

 ガスタンクで撮り比べるとこのくらい違う。Pixel 5の16mm相当も結構な広角だが、iPhone 12の13mm相当には負ける。広角ならいいのかといわれると、超広角になればなるほど遠近が強く出て上手に使わないと不自然な絵になっちゃうのだけど、そこは撮る人が頑張ってくださいということで。

 パッと見た感じ、iPhone 12の方が色がよく乗っていてクリアだ。

Pixel 5 普通に超広角って感じのPixel 5
iPhone 12 めちゃ超広角って感じのiPhone 12

 超広角は0.6x。カメラアプリでは6x、1x、2xと出る。2xはデジタルズームだ。このアプリは必要に応じて中央に水準器が表示されるのがよい。黄色い線は前後の傾き、白い線は左右の傾き。白い線と黄色い線が重なると、完全に真正面ってことになる。iPhoneにも欲しい機能だ。

Pixel 5 Pixel 5のカメラアプリの画面

 メインとなる広角カメラはPixel 5が35mm判換算で27mm相当、iPhone 12は26mm相当とiPhoneの方がちょっと広角。レンズの明るさはPixel 5がF1.7でiPhone 12がF1.6とちょっとした違いだ。画素数は全部1200万画素統一である。

 これで見比べると、同じようで微妙に違うのがよく分かる。コンピュテーショナルフォトグラフィをいち早く標ぼうしていたPixelの方がナチュラル気味で、今回になってコンピュテーショナルフォトグラフィをより強く言い出したiPhone 12の方がややこってり目で色もディテールも強め。どっちがいいかは好みの問題と言わせてください。

Pixel 5 Pixel 5でガスタンク
iPhone 12 iPhone 12でガスタンク
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