カメラユニット自体は普通なのに「iPhone 12のカメラ」がスゴいと思う理由(1/3 ページ)

» 2020年10月19日 20時40分 公開
[荻窪圭ITmedia]
iPhone 12 今回の注目は「パワフルなコンピュテーショナルフォトグラフィ」だ

 iPhone 12のカメラが楽しみである。めちゃ楽しみである。発表会のプレゼンを見ただけなので実際に撮ってみないと分からないけれども、かなり期待している。

 コンデジを殺しにきたとか、Vlogカメラを殺しにきたとか、そんなこと言う人もいるくらいで、でも搭載しているカメラユニット自体はそこまで違うわけではないのだよね。

 じゃあどこがすごそうなのか。

iPhone 12と12 Pro、12 Proと12 Pro Maxの違い

 iPhone 12シリーズはminiと無印はデュアル、ProとPro Maxはトリプルカメラ構成。

 超広角カメラは35mm判換算で13mm相当。前モデルと同じ画角でスマホカメラとしては最広角の部類だ。それで1200万画素。

iPhone 12 従来と同じく13mm相当の超広角カメラ

 広角カメラは35mm判換算で26mm相当で1200万画素。これも前モデルと同じ。レンズはF1.6に明るくなった。これはより暗いところに強くなり、よりシャッタースピードを上げられるので非常によい。

 ただ、既に4800万画素とか6400万画素とか、中には1億画素のカメラを搭載したAndroid機もあるわけで、それらが実質的に1200万画素カメラとして働いているにしろ、スペック的には1200万画素は少ない部類だ。

iPhone 12 レンズが7枚になりF1.6と明るくなった広角カメラ

 iPhone 12 Proになると望遠カメラが加わる。

 ここでちょっとProとPro Maxで差別化が図られているので注意。というか、え、そこ変えちゃうんだ、というのが率直なところ。

 12 Proは従来通り35mm判換算で52mm。広角カメラを基準にすると超広角が0.5X、望遠が2xとキリがいい。

 対して12 Pro Maxの望遠カメラは望遠側がちょいと伸びて、35mm判換算で65mm相当と広角カメラの2.5倍になっている。その分、レンズがF2.0から2.2になっているのは残念だが、差別化を図ってきたのである。

iPhone 12 iPhone 12 Proの望遠カメラ
iPhone 12 iPhone 12 Pro Maxの望遠カメラ。少し伸びた。ついでにカメラの位置がiPhone 12 Proと上下逆だ

 さらにもう1つ、12 Proと12 Pro Maxで違いがある。それはメインカメラとなる広角カメラ。26mm相当という画角や1200万画素という画素数やF1.6のレンズは同じ。

 では何が違うかというと、センサーサイズと手ブレ補正性能。ここで差をつけてきたのかい、ってのも驚いた。12 Pro Maxの広角カメラはセンサーサイズが大きくなり、サイズは未公表だが画素サイズは1.7μmと大きくなっていて、さらに手ブレ補正の方式がセンサーシフト式に変わった。

iPhone 12 センサーが大きく新しくなった12 Pro Max。手ブレ補正も強化された
iPhone 12 手ブレ補正が新しくなりより強力になった。

 画素サイズが大きいと何がいいか。大きいと1画素あたりの光を受ける面積が広くなり、より光量が少ない環境でも必要な光を得ることができる。簡単に言えば感度が高くなって暗所に強くなったり、ノイズが少なくなったりするのである。

 とはいえ、1200万画素のままだし、メインカメラのセンサーサイズを大きくするってのはハイエンドのAndroid機でもトレンドなので、取り立ててすごいってわけでもない。

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