アスペクト比の変更が可能な点も面白い。標準のカメラにも搭載されている「スクエア」(1:1)、4:3、16:9の他、3:2、5:4(6P)、9:7(パスポート)、10:7(L判)、フル画面を選べる。L判は日本で一般的とされている写真のアスペクト比で手軽に印刷でき、フル画面は広い範囲を写す際に便利だ。ホワイトボードの板書などを撮影する際に手間が減っていいかもしれない。
色温度の調整は十人十色の方針があると感じる。今回は筆者の考えとして、「青い空を撮りたいときは低めに、おいしい料理を撮りたいなら高めに」と述べておきたい。色温度を低くすると全体的な色味が青くなり、高くすると赤みがかる。ティントは低くすると緑色に、高くするとマゼンタに近くなる。
そして、何より焼き込み文字設定のバリエーションが豊富だ。フォントもシステム標準のものと古いカメラを思わせる「デジタル」が選べるだけでなく、タイムスタンプの長さ、色、フォントの大小も選べる。強いこだわりを感じる豊富さで、これを使って日々の記録をつけるのもいいだろう。
こだわった写真作りができ、標準のカメラではノイズが発生しがちな黒いものも容易に、かつきれいに撮影できるMカメラ。まずは低画質だが無料で試してみて、使い心地が気に入ったら490円で購入してみてほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.