「Xperia 1 II」のカメラを試す(後編) 専用アプリ「Photography Pro」の実力は?荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2020年07月29日 10時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
Photography Proを使えばカメラらしいカメラに変身するXperia 1 II

 Xperia 1 IIがアップデートされて専用のカメラアプリ「Photography Pro」が登場したので、ちょっと前回から間が空いてしまったけど、Xperia 1 II カメラの後編である。

 Photography Proを待った理由は2つ。

 1つはこれこそがXperia 1 IIを象徴するアプリだから。標準カメラアプリは従来通り「スマホカメラとしてのXperia 1 II」をサポートするもので、オートで気楽に撮ってねというアプリで、Photography Proは「スマホだけどカメラだから、カメラとしてしっかり撮ってね」というアプリなのだ。

 もう1つはXperia 1 IIが誇る撮影機能の中で、Photography Proでしか動作しないものがあるから。「本気で撮るならPhotography Proを使え」というわけで、こっちが本番なのだ。

Photography Proの起動方法

 Photography Proは標準カメラアプリとは別に提供されるXperi 1 II専用カメラアプリ。起動の方法は3つある。

 1つは標準カメラアプリからの呼び出し。アプリからアイコンをタップするのが一番早い。

Xperia 1 II 標準カメラアプリ。「モード」ボタンの左にPhotography Proアイコンがある。これをタップすれば呼び出せる

 もう1つはホーム画面からの起動。

Xperia 1 II ホーム画面から「Photo Pro」を起動

 もう1つはカメラキー長押し。

 標準カメラアプリの設定から「カメラキー長押し起動」でPhotography Proを起動できる。おすすめはこの方法かな。メニューを介さずに使いたいときにさっと使えるから。

Xperia 1 II

 標準カメラアプリとPhotography Proはどう違うのか。画面を比べると目瞭然だ。

Xperia 1 II 標準アプリの画面
Xperia 1 II Photography ProはAF枠が表示されたり画面上の情報が多かったり、シャッターボタンがなかったりと、雰囲気がプロっぽい

画面にシャッターボタンがない

 標準カメラアプリは「フルオート」が基本。シンプルで撮りたいものに向けてシャッターボタンを押してねって感じ。

 Photography Proは超ワイド画面を目いっぱい利用する。ファインダー部分の下にはシャッタースピード、絞り値、露出補正、ISO感度の撮影データが表示される。広く使える右側には操作系が並んでいる。

 そして、画面にシャッターボタンがないのだ。シャッターは側面にあるカメラキーのみ。だからスマホだけど薄型コンパクトデジカメを持つときのように構えるのである。

Xperia 1 II Photography Proを使うときはシャッターを押しやすいようにこう構えるのだ

 右手人差し指はカメラキーの上に置く。

Xperia 1 II 側面のカメラキーでシャッターを切るのである

 このカメラキーは小さいけれども、ちゃんと半押しでのAFロックにも対応しているのだ。

 ただし、縦位置で撮りたいときは、ちょっとこのカメラキーだと小さくて使いづらいかな。画面デザインも横位置専用で縦位置にしても表示は同じ。端末を縦にしたときは画面表示も縦に切り替わって画面上のシャッターボタンが現れてもよかったかと思う。

Xperia 1 II 縦位置で撮ろうとしても画面が横位置用のままなのはちょっと残念

どんなモードで撮影できるのか

 撮影モードはシンプルに4つ。

Xperia 1 II 撮影モードはAUTOの他、PSMで合計4つとシンプルだ

 オートの他はPSMだ。普通のカメラだとPASM、つまりプログラムAE、絞り優先AE、シャッタースピード優先AE、マニュアルの4つだが(AEは自動露出のこと)、スマホは絞り値が固定で変えられないので絞り優先AEはない。

 Pにすると右上に露出補正が、SやMにすると右上にシャッタースピードのスライダーが出てくる。

Xperia 1 II シャッタースピード優先AEにしてシャッタースピードを1/8000秒と最高速にセット
Xperia 1 II すると噴水を止めて撮ることができる

 例えば、このようにシャッタースピードをめいっぱい上げて噴水の水を止めて写す、といったことができるわけである。多くのスマホはプロモードなどの名前でマニュアル撮影が可能だが、操作感はPhotography Proの方がずっと上。最初から素早く設定を変更してぱっと撮れる画面設計になっているからだ。

 でも普通はPモードでいいかな。AUTOとは違い、ISO感度やホワイトバランスを変えたり露出補正かけたりしてコントロールできるから。

 例えばこれ。標準カメラアプリで撮った写真。

Xperia 1 II 木陰で標準カメラアプリから撮影。こういうシーン、オートがけっこう苦手とするのだ

 顔が白っぽくて、色もいまひとつ森のしっとり感が出ていない。

 そこでPhotography Proの出番。ホワイトバランスを「曇天」にし、-1.3の露出補正をかけてちょっと暗くする。

Xperia 1 II 露出補正とホワイトバランスをいじるだけでその場のテイストにあった写りにできる

 そして撮れたのがこれ。

Xperia 1 II 人肌や木肌の色合いがよくなり、木陰ならではのやや暗い感じが出た

 カメラを知っている人にとって、露出補正しやすいのは実にありがたい。

Xperia 1 II 露出補正なし。いまひとつさえない
Xperia 1 II +1の露出補正。明るくなりおいしそうになった。ミートソース+納豆という組み合わせが苦手な人はすまん

 つまり、Photography Proはその場その場に応じて最適なセッティングを自分で見つけて撮りたいカメラ好きのアプリなのだ。

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