Photography Proのもう1つのよさは、Xperia 1 IIのカメラ性能を引き出してくれること。標準カメラアプリでもできるようにしてくれよ、と思わなくもないけど、それはそれとして、筆頭にあげたいのはAF。
瞳にAFを合わせ続けるリアルタイム瞳AFが動物にも対応したのだ。Xperia 1 IIのカメラは現在ヒットしているデジタル一眼、αシリーズを意識しているわけだが、このAFはα7にもまだ搭載されてないのだ。
α7系も人物と動物の両方の瞳AFに対応しているが、あちらは「人物」か「動物」かをあらかじめ決めておかないとダメ。
Xperia 1 IIはその必要がないのだ。人にも動物にもいけるのである。しかも動物自体を認識するので瞳が見えていなくてもOK。
で、シャッターを半押しにするか、AF-ONをタップしてAFをオンにするとガチでフォーカスを合わせ始め、瞳があるとそこにフォーカスが来るのだ。
そして撮ったのがこちら。被写体が真ん中にいなくても、ちゃんと目にフォーカスを合わせてくれる。これは優秀。
AFが高速なのでAF-CモードでAF-ONにして緑のAF枠が動き回るのを見ながら撮るのが楽しいかと思う。
もちろん人物にもOK。
これは70mm相当の望遠で撮ったもの。人を撮るときは広角カメラの24mmだとちょっと広角過ぎて形がきれいに出にくいから。
カメラの切り替えは画面左下の焦点距離の数字で。16mm、24mm、70mmから選べる。もちろんそれに応じてカメラが切り替わるわけだ。
16mmだとレンズはF2.2。超広角の遠近感を生かして楽しめる。
24mmは他の2つより大きくて良いセンサーを搭載しており(詳細は前編で)レンズもF1.7と明るい。メインカメラだ。
で、24mmだとポートレートを撮るには広角過ぎる、70mmはいきなり望遠になっちゃう。その間はデジタルズームだ。感覚的には「3本のズームレンズを切り替えながら使う感じ」なのだ。
そこで50mmにしてみた。iPhone 11 Proの望遠カメラが52mm相当なので同じくらい。
人を撮るにはこのくらいが扱いやすい。
ちなみに、24mmの広角カメラで撮る70mm(つまりデジタルズーム)と、70mmの望遠カメラで撮る70mmでは後者の方が圧倒的に高画質なので、24mmでのデジタルズームをあまり引っ張るのはおすすめしない。
カメラとして使ってみると、24mmと70mmの間がちょっと空きすぎていて、クオリティーを重視するならその間を何とかしたいなと思う。そうだな、大三元レンズ+標準レンズってことで、16、24、50、70mmのクアッドカメラにするのはどうだろう。
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