Appleは3月18日、新型スマートフォン「iPhone SE(第3世代)」を発売する。iPhoneの入門モデルで、前世代モデルのフォルムを踏襲しつつ、初めて5Gに対応した。一方で、iPhoneの現行ラインアップには、5G対応でサイズ感の近い小型モデル「iPhone 12 mini」「iPhone 13 mini」もある。今買うとしたら、どのモデルがいいのか。3機種を比較した。
一方で、中身はプロセッサが最新型に更新。iPhone SEとしては初めて5Gに対応した。処理性能面では最新ハイエンドのiPhone 13シリーズとも引けを取らないものとなっている。
iPhone SE(第3世代)の価格は、Apple Storeだは、64GBモデルが5万7800円、128GBモデルが6万3800円、256GBモデルは7万6800円となる(金額は全て税込み)。
ここからは、新型iPhone SEと5G対応モデルの小型版「iPhone 12 mini」「iPhone 13 mini」の両モデルを比較していこう。
SEと12 mini/13 miniが大きく異なる点はボディー、ディスプレイ、カメラ、MagSafe、そして生体認証だ。まずは外観から見ていこう。今回発表されたiPhone SE(第3世代)は、5G対応が追加されたものの、ボディー形状は2020年発売の前世代機「iPhone SE(第2世代)」を踏襲している。
そして、第2世代のiPhone SEは、2018年発売の「iPhone 8」とほぼ同じ本体デザインを採用している。そのiPhone 8は、その前年に発売されたiPhone 7と形状を同じにしつつ、背面の仕上げをガラス素材に変更したモデルだった。
要するに、新型iPhone SEは処理性能こそ最新水準なものの、その形状は約5年半前のiPhone 7から4世代に渡って共通している。デザインに新味はないが、過去に発売されたiPhone 8/iPhone SE(第2世代)向けケースがそのまま使える点では、大きなメリットといえる。
細かな点としては、前面および背面のガラス素材の強化が挙げられる。iPhone 13シリーズの背面に使われている(Ceramic Shieldではない)強化ガラスを採用し、強度を高めている。
【訂正:2022年3月12日13時20分 ガラスの記述について、「前面に使われている背面のガラス素材の強化」から「前面および背面のガラス素材の強化」に訂正いたしました。】
新型iPhone SEのカラーは白系の「スターライト」、黒系の「ミッドナイト」、そしてAppleの定番色「PRODUCT(RED)」の3色展開だ。スターライト・ミッドナイトは、iPhone 13/13 miniで採用された新色で、赤系のPRODUCT(RED)は前世代のiPhone SE(2020)を踏襲している。iPhone 12/13シリーズの6色展開よりは少なめで、定番色をそろえた布陣といえる。
新型iPhone SEの大きさは約67.3(幅)×138.4(高さ)×7.3(奥行き)mm。重量は約144g。第2世代SEと同じ大きさで、4g軽くなっている。
一方、iPhone 12 mini/13 miniは、もう一回りコンパクトなサイズとなっている。両機種は幅×高さは64.2×131.5mmで、奥行きは12 miniが7.4mm、13 miniは7.65mmだ。
ケースを装着せずに手に持つと、iPhone 12 miniの薄さが際立って感じられる。一方で、iPhone SE(第3世代)の形状は側面が丸みを帯びた仕上げとなっているため、手への収まりの良さではSEに軍配が上がるだろう。
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