「iPhone SE(第3世代)」と「iPhone 12 mini/13 mini」を比較 今買うならどれ?(3/5 ページ)

» 2022年03月10日 14時19分 公開
[石井徹ITmedia]
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プロセッサの処理性能はSE=13>12

 新型iPhone SEは、2021年発売のiPhone 13シリーズと同じ「A15 Bionicチップ」を搭載している。このプロセッサは6コア構成のCPU、4コア構成のGPU、16コア構成のNeural Engine(AI処理エンジン)などで構成されている。

iPhone SE(第3世代) 新型iPhone SEのプロセッサはiPhone 13シリーズと同じA15 Bionicチップ

 AppleはiPhoneシリーズが搭載するRAM(メモリ)容量を開示していないため、実際のパフォーマンスはわずかに差が出る可能性もあるが、iPhone SE(第3世代)とiPhone 13の処理性能はほぼ同等とみていいだろう。

 一方のiPhone 12シリーズは1世代前のA14 Bionicを搭載する。とはいえ、A14からA15では性能向上の幅が小さいため、1年半前のモデルではあるが現在でも十分に実用的な性能を備えている。

SEシリーズ初の5G対応で13と互角に

 iPhone SEシリーズのアップデートの中でも重要なのは、5Gへの対応だ。Androidスマートフォンでは2021年に低価格な5G対応モデルが多く登場したが、iPhoneの入門機といえるiPhone SEシリーズは4G LTE対応にとどまっていた。

 iPhone SE(第3世代)は、日本の4キャリアの通信網をサポート。5Gでは主力のSub-6と呼ばれる主力の帯域をサポート。nanoSIMとeSIMのデュアルSIMに対応する。

 モバイル通信の性能では、上位モデルと細かく差がつけられている。5G/4Gで複数アンテナを使って通信するMIMOは新型SEが2×2 MIMO(2本のアンテナを併用する通信)を対応しているのに対して、iPhone 12/13シリーズは4×4 MIMO対応だ。4G LTE時の理論上の最大通信速度は12/13シリーズが1Gbpsを超えるのに対して、新型iPhone SEは最大1Gbpsを下回るようだ。

 ただし、実際の通信環境での体感は通信中のアプリや基地局からの電波の入り具合によっても大きく変化するため、仕様上の差を感じる機会は少ないものと思われる。それよりも、エリア拡大が進む5Gに対応したことの方が重要といえる。

 Wi-FiはいずれもWi-Fi 6(IEEE802.11ax)に準拠。Bluetooth 5.0をサポートする。

 なお、iPhone SEでは近距離無線規格「UWB(Ultra Wide Band)」への対応が省略されている。UWBは高い精度で位置を把握できる仕組みがあり、AirTagの「探す」機能で大まかな方角を表示する機能や、「HomePod mini」に近づけるだけで接続する機能などに使われているが、新型iPhone SEではこれらの機能は使えない。

SEのカメラはAI処理で能力アップ

 iPhone SE(第3世代)のカメラユニットは、前世代機と基本的には同等だ。背面カメラは12メガピクセルの単眼で、インカメラは7メガピクセル。ただし、A15 Bionicの搭載でAI処理性能が向上したことから、多少進化した点もある。

 iPhone 12/13ゆずりの機能では、新たに「Deep Fusion」をサポートした。これは薄暗い室内のような明かりが少ない環境で写真の画質を改善する撮影機能だ。写真のHDR撮影機能も、iPhone 13シリーズと同等の「スマートHDR 4」をサポートしている。

iPhone SE(第3世代) iPhone SE(第3世代)のApple公式作例。HDR撮影の実力を示した写真
iPhone SE(第3世代) iPhone SE(第3世代)のApple公式作例。ポートレートモード

 一方、iPhone 12/13 miniは、背面カメラに広角・超広角の2眼カメラを搭載。画角を切り替えて撮影できる。また、両モデルは「ナイトモード」に対応しており、夜間の撮影性能ではiPhone SE(第3世代)を上回るものと思われる。写真や動画の撮影性能を重視するなら、iPhone 13シリーズを選ぶといいだろう。

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