3月22日にrealmeは150W充電に対応したスマートフォン「realme GT Neo3」を発表しました。プロセッサはMediaTekが3月1日に発表したばかりのハイスペックなDimensity 8100を搭載、さらにディスプレイコントロール用の専用チップも搭載した高性能モデルです。
最大の特徴である150W充電は「150W Ultra Dart Charging」と呼ぶ技術で、5分間で50%の充電が可能とのこと。満充電時間よりも「ちょっとした空き時間に十分な充電ができる」点を大きくアピールしています。なおこの技術はコストがかかることからか、realme GT Neo3は2つのモデルを投入。150W充電+4500mAhバッテリー版が2799元(約5万3000円)、80W充電+5000mAhバッテリー版が1999元(約3万8000円)となります。
realmeは2月にバルセロナで開催された「MWC Barcelona 2022」でこの150W Ultra Dart Charging技術の発表会を行いました。発表会では同技術を最初に搭載するモデルがrealme GT Neo3であることも公表。150W充電のデモコーナーには実機も展示されており「これが未発売のGT Neo3か?」と注目もされました。
ところが背面を見るとカメラがある部分はダミーになっており、このまま発売できる製品ではありませんでした。スタッフによると「150W充電のための開発デモ端末」とのこと。残念ながらGT Neo3そのものではないようです。ただし本体のサイズは似ているようなので、もしかすると製品化するだいぶ前のボディーや基盤を流用していたのかもしれません。
本体のスペックを見てみると、プロセッサはSnapdragon 670を搭載。GTシリーズはハイエンドモデルなので、Snapdragonなら800番台を搭載するでしょうし、やはりこの展示端末はバッテリー周りの開発のために特化したモデルのようです。
ところでrealmeとほぼ同時にOPPOも150Wの急速充電技術「150W SUPERVOOC with BHE」を発表しています。どちらも充電性能はよく似ており、両社が兄弟会社でもあることからほぼ同じ技術のようです。低価格機を中心に急成長したrealmeですが、今ではハイエンド端末も出し、しかも高速の充電技術を搭載してきました。新興国を得意とするrealmeですが、先進国でも十分通用するメーカーにまで成長したといえそうです。
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