Amazonが「Ring」ブランドのスマートドアベルとスマートカメラを日本に投入 4月20日発売

» 2022年04月13日 14時00分 公開
[石井徹ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 アマゾンジャパン(Amazon)は4月20日、「Ring(リング)」ブランドのスマートドアベルとセキュリティカメラを発売する。Amazon.co.jpでは4月13日から販売予約を受け付けている。ヤマダデンキの3店舗(※1)を皮切りに、一部の家電量販店でも4月20日以降順次販売される予定だ。

(※1)LABI1 LIFE SELECT 池袋(東京都豊島区)、LABI1なんば(大阪市浪速区)、LABI1 LIFE SELECT 高崎(群馬県高崎市)

【訂正:4月18日11時30分】初出時、Ringプロテクトプランの説明において「10台」のカメラを管理できる旨を記載していましたが、正しくは「10カ所」でした。おわびして訂正いたします

新製品の概要

 Ringは、米Amazonが2018年に買収したスマート家電メーカーで、スマートフォンアプリや音声エージェント「Amazon Alexa」から操作できるスマートカメラを主力製品としている。

 日本市場向けに投入される第1弾製品は、スマートドアベル「Ring Video Doorbell 4」、スマートセキュリティカメラ「Ring Indoor Cam」および「Ring Stick Up Cam Battery」の3製品。いずれもWi-Fi(無線LAN)通信機能を備えており、カメラの映像をスマホやAlexa対応のスマートスピーカー/ディスプレイや映像デバイス「Fire TVシリーズ」を使って確認する機能を備えている。カメラが撮影した動画や静止画をクラウドサーバに保存する有料サービスも提供される(詳細は後述)。

Ring Video Doorbell 4

 「Ring Video Doorbell 4」は、Alexa対応のスマートドアベルだ。玄関先のインターフォンとして設置することで、スマホアプリやスマートディスプレイを通じて応対できる。Amazon.co.jpでの標準販売価格は2万3980円(税込み、以下同)となる。

Ring Video Doorbell 4 Ring Video Doorbell 4

 呼びだしボタンが押された際には、スマホアプリやスマートディスプレイにリアルタイムで中継し、インターフォンのように利用できる。荷物の配達員がやってきた場合など、動きを検知した場合には、4秒前からさかのぼって録画をして、スマホアプリで通知する機能も備える。玄関先の人の動きを一覧できるため、家族の見守りや不審な人物の動きの記録などを時系列で確認できる。

本体 Ring Video Doorbell 4の実機(正面)
本体 Ring Video Doorbell 4の実機(背面)

 本体は、ネジや両面テープを使って壁面に取り付けて利用する。別売オプションとはなるが、JIS規格のインターフォン屋外機の台座に合わせるためのカバー(アダプター)も用意される。Amazon.co.jpでの販売価格は1780円だ。

 通信は2.4GHz帯のWi-Fiを利用し、本体の電源は着脱可能なバッテリーパックから確保する。本体のサイズは約12.8(高さ)×6.2(幅)×2.8(厚さ)cmで、IP55等級の防じん性能と防滴性能を備えている。

標準 標準の取り付けアタッチメントは、ネジや両面テープで壁面に取り付けるようになっている
JIS規格 JIS規格のインターフォンを利用しているケースが多いことから、日本オリジナルの純正オプションとしてドアホンの取り換え用ケース(アダプター)も用意される。写真はブラックだが、ホワイトもある

 本体正面下部の「フェイスプレート」は着脱式で、オプションとして6色のプレートも販売される。Amazon.co.jpでの販売価格は1780円だ。

 バッテリーパックは満充電から最長2カ月間継続利用が可能で、Micro USBケーブルを直結して充電できる。このバッテリーパックは後述するRing Stick Up Cam Batteryと共通で、「クイックリリースバッテリーパック」として単体販売も行っている。Amazon.co.jpでの販売価格は3480円だ。

 バッテリーをわざわざ着脱するのが面倒という場合は、別売の「プラグインアダプター」を用意して装着ことでバッテリーを取り外さずに充電可能だ。Amazon.co.jpでの販売価格は2980円となる。

フェイスプレート 本体正面下部のボタン(呼び鈴)付近の部分は着脱可能な「フェイスプレート」となっている。別売で6色(ゴールドメタル、スムースブラック、ナイトスカイ、ブルーメタル、ホワイト、モカブラウン)のプレートが販売される
バッテリー クイックリリースバッテリーパックはRing Stick Up Cam Batteryと共通で、Micro USBケーブルを使って充電できる。着脱しやすいように工夫もされている
アダプター プラグインアダプターを用意すると、バッテリーパックを取り外さずに充電できる。ただし、画像からも分かる通り、本体までの配線経路を確保しなければならない上、本体にはネジ付けをして取り付けることになる。ケーブルの長さは6mだ

Ring Indoor Cam

 「Ring Indoor Cam」は、屋内での利用を想定したコンパクトなセキュリティカメラだ。バッテリーは内蔵せず、コンセントからの給電によって稼働する。台座を使って縦置きしたり、壁に取り付けて設置したりできる。Amazon.co.jpでの販売価格は6980円となる。

Ring Indoor Cam Ring Indoor Cam

 カメラは赤外線センサー付きでフルHD(1920×1080ピクセル)撮影に対応する。夜間もくっきりとした映像を撮影できるという。映像はスマホアプリやスマートディスプレイで確認可能で、カメラの前にいる人との「双方向通話」にも対応する。不審者対策用の簡易的な防犯対策として、アプリ上からアラームを鳴らす機能も備えている。

 カメラの撮影範囲内で動きを検知する機能も備えている。誤作動を抑制するために検知エリアを指定することも可能で、例えば「ベビーベッドの周辺で大きな動きがあったときだけ通知を送る」といった設定もできる。

サイレン 簡易防犯機能として、スマホアプリやスマートディスプレイからの操作でサイレンを鳴らすことができる
範囲指定 モーション(動体)検知機能は、写真のように検知範囲を絞り込むこともできる

 プライバシー保護のため、アプリを使うと位置情報に応じて撮影を無効化(オフ)にする設定も可能なので、「在宅中は撮影しない」という安心感も得られる。カメラの撮影範囲の一部を「黒塗り」することでプライバシーを守る設定もできる。「それでは不安だ」という人のために、カメラ部を物理的に覆えるカバーと、電源スイッチ付きケーブルからなる「プライバシーキット」も用意される。Amazon.co.jpでの販売価格は980円だ。

黒塗りの例 撮影範囲の黒塗りして撮影している例。クルマの車庫を屋内から監視する際に「ナンバープレートのある画像はアップしたくない」というニーズにも応えられる格好である
プライバシーキット 物理的にプライバシーを守りたい場合は、別売のプライバシーキットを購入するとカメラの遮蔽(しゃへい)や電源断を簡単に行えるようになる

Ring Stick Up Cam Battery

 「Ring Stick Up Cam Battery」は、屋内外兼用のセキュリティカメラで、IP55相当の防じん・防滴仕様となっている。電源はバッテリーから供給される仕様で、先述の通りRing Video Doorbell 4と共通のバッテリーパックを採用している。Amazon.co.jpでの販売価格は1万1980円となる。

Ring Stick Up Cam Battery Ring Stick Up Cam Battery(屋外に設置した場合のイメージ)

 

 撮影やモーション検知などの主な撮影機能は、Ring Video Doorbell 4やRing Indoor Camと共通だ。例えば駐車場に設置して、クルマの様子や周囲の人の動きを検知するといった使い方もできる。

 バッテリーの交換が面倒という場合は、別売の「屋内/屋外兼用電源アダプター」を用意すればバッテリー残量が少なくなった際に自動的に充電してくれる。Amazon.co.jpでの販売価格は6980円だ。

電源アダプター 屋内/屋外兼用電源アダプターを用意すれば、都度充電する手間が省ける

Ring Chime Pro

 ここまで紹介した3製品に共通するオプション品として、Ringデバイス専用のWi-Fi中継器「Ring Chime Pro」も用意される。Ring Chime Proは常夜灯とチャイムも一体化しており、手元にスマホやスマートディスプレイがない状況でも来客やモーション検知を音で知らせてくれる。Amazon.co.jpでの販売価格は5980円となる。

Ring Chime Pro Ring Chime ProはRingデバイス用のWi-Fi中継器で、チャイム機能と常夜灯機能も備えている

クラウド録画利用時は「Ringプロテクトプラン」の契約が必要

 Ringブランドの製品は「Ringアプリ」を使って管理することになる。このアプリはiOS版、Android版とFire OS版があり、1アカウントごとに最大10カ所にあるRingカメラを登録して一元管理できる。カメラの利用権限を付与する仕組みも備えており、家族などでカメラを共用することも可能だ。

 カメラ映像の確認やインターホンへの応答など、アプリの基本的な機能は無料で利用できる。付加機能を利用するには、有料サブスクリプションサービス「Ringプロテクトプラン」の契約が必要となる。プランの料金は以下の通り。デバイスが4台以上ある場合は、「Plusプラン」の方が“おトク”である。

  • Basicプラン(1台単位での契約)
    • 月課金の場合:月額350円
    • 年課金の場合:年額3500円(2カ月分が実質無料)
  • Plusプラン(住所単位での契約、最大10カ所まで登録可、カメラの延長保証付き)
    • 月課金の場合:月額1180円
    • 年課金の場合:年額1万1800円(2カ月分が実質無料)

 Ringプロテクトプランを契約した場合に利用できる付加機能は以下の通り。

  • 録画したビデオの保存(最長60日間、ダウンロード可)
  • スナップショットの保存(最長7日間、ダウンロード可)
  • パーソンアラート(モーション検知機能で人物を検知した場合にのみ通知)
  • スナップショット付き通知(スナップショットの撮影時に画像付きで通知)

 Ring Chime Proを除く3製品には、Ringプロテクトプランの無料体験サービスが付帯する。このサービスはBasicプランとPlusプランのどちらも体験できるようになっており、2023年3月31日まで有効だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年07月27日 更新
  1. 小型スマホを使っている理由は? 選択肢のなさを嘆く声も:読者アンケート結果発表 (2024年07月26日)
  2. 「ハンディファン」「ネッククーラー」の選び方とやってはいけないこと 炎天下での利用は要注意 (2024年07月23日)
  3. IIJ×OPPO、Xiaomi、モトローラが語るスマホ戦術 おサイフケータイは「永遠の悩み」、IIJmioは「モバイル業界の宝石箱」 (2024年07月26日)
  4. 貼らない保護フィルムケース「スマハラ」、iPhone 15シリーズ向けに発売 丸洗いもOK (2024年07月26日)
  5. スマホの充電でやってはいけないこと 夏に気を付けたいNG行為は? (2024年07月26日)
  6. OPPOがFindシリーズを2024年内に国内発売へ 競合メーカー担当者の前でサプライズ告知 (2024年07月26日)
  7. 約2万円の折りたたみケータイ「Orbic JOURNEY Pro 4G」を試す シンプルで使いやすいがローカライズに課題も (2024年07月27日)
  8. 外出先から自宅のエアコンを遠隔操作、部屋を先に涼しくして“真夏の天国”を作っておく方法 (2024年07月25日)
  9. KDDIは通信障害をどのように検知してインフラを守っているのか ネットワークセンターに潜入 (2024年07月24日)
  10. 中国の“音楽特化スマホ”「MOONDROP MIAD01」を試す 重厚なサウンドに驚き、作り手のエゴを存分に感じた (2024年07月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー