筆者のスマホ料金プランはドコモの「5Gギガライト」を契約している。毎月、利用するデータ量は多くても5GB程度。段階制プランで1GB以下なら月額3465円(税込み、以下同)。仮に最大の7GBを使ったとしても月額6765円なので、データ量無制限の「5Gギガホプレミア」の月額7315円よりも安いというのがその理由だ。
ただ、「ahamo」の登場で事情が変わった。ahamoは月額2970円で20GBのデータが利用でき、国内通話は5分まで何度でも無料。ahamoに乗り換えた方が毎月の月額料金が大幅に安くなるのではないかと常々思っていた。そこで今回、重い腰を上げて、真剣に乗り換えを検討してみた。
まず調べたのが毎月のデータ使用量だ。ドコモの場合、Webサイトやアプリの「My docomo」から、毎月の利用料金やその明細などを確認できる。ここ1〜2年でテレワークが増え、外出する機会が少なくなったので、スマホのデータ使用量はたいてい3GB内で収まり、中には1GBで間に合っている月もあった。
月 | データ使用量 |
---|---|
7月 | 0.88GB |
8月 | 1.99GB |
9月 | 1.90GB |
10月 | 2.55GB |
11月 | 2.23GB |
12月 | 2.22GB |
2021年12月の利用料金は6649円。「3GB程度のデータ量なのに高いなー」と思っていたが、この金額には端末の分割料金の3742円が含まれるので、実際には月額2907円で利用できていることが分かった。その内訳が以下の表だ。
5Gギガライトの1〜3GBの料金は4565円(spモード利用料300円含む)。ただ、ここから「みんなドコモ割 3回線以上」で1100円割引、「ドコモ光セット」で550円割引、「dカードお支払割」で187円が割引となり、実際には基本使用料等は2728円だった。
筆者はあまり通話をしないので、通話オプションには入っていない。通話はほとんどが家族あてで、その分は無料になるので、通話料は176円だった。
結果、今の方がahamoよりも安く利用できていることが分かった。もちろん、ahamoの方が利用できるデータ量は20GBと何倍も多いが、筆者は毎月、我慢して3GB内に収めているわけではない。外出時以外は事務所や自宅のWi-Fiを利用しているので、普通にスマホを使う分には3GB以内で十分なのだ。ということで、現時点の3GB内のデータ量では、ahamoへの乗り換えは不要だという結論に至った。
なお、ahamoでは「みんなドコモ割」や「ドコモ光セット」「dカードお支払割」は対象外。ただ、みんなドコモ割の回線数としてはカウントされるので、ドコモを利用する家族が1人でも2回線となり、その家族が550円割引、2人以上なら3回線以上となり、その家族らが1100円割引となる。
ドコモユーザーなら、ドコモのクレジットカード「dカード GOLD」に入会している人が多いだろう。毎月のケータイ料金でdポイントが10%還元になるので、お得だと思って筆者も入会している。
ただ端末代金は10%還元の対象外。利用金額1000円(税別)につき100ポイントの還元になるので、筆者は2643円(税別)に対して200ポイントしか付かない。dカード GOLDの年会費は1万1000円。「正直、元が取れていないんじゃないの?」と思い、年会費永年無料の「dカード」への乗り換えを検討してみた。
dカード GOLDを解約するだけで、dカードに入会しない選択肢もあるが、dカードお支払割の187円割引はdカードも対応。年会費無料のクレカでケータイ料金が年間2244円も割引になるのなら、入会しておいた方が得。それにQRコード決済の「d払い」の支払いをdカード GOLDにしていたり、カードに付帯する電子マネー「iD」も使っていたりするので、その使い勝手は変えたくない。
ということで、dカード GOLDとdカードの大きな違いであるスマホ料金のポイント還元について考えてみた。以下の表のように、dカード GOLDとdカードではポイント還元が10倍違う。ただ、筆者は毎月200ポイントしか付いていないので、dカード GOLDなら年間2400ポイント。dカードなら240ポイントになる。年会費から考えるとdカードの方が得だ。
ただ、dカード GOLD とdカードでは「dカードケータイ補償」の期間や補償金額が異なる。筆者はdカード GOLDを持っているので、端末購入後3年間、最大10万円を補償してもらえることもあり、ドコモのケータイ補償サービスには入っていない。
しかしdカードに乗り換えると、dカードケータイ補償が端末購入後1年間で、最大1万円しか補償されなくなってしまう。最近の端末は高価なので、この補償金額では心もとない。それにスマホを最低2年間は使うので、補償されない1年間、ドコモのケータイ補償サービスを月額825円(筆者の端末の場合)で利用することになり、年間9900円の出費になる。
dカード GOLDの3年間、最大10万円の補償を考えると、結果的にdカード GOLDの方が得。万が一、スマホが壊れた場合にも安心できる。
仮にdカード GOLDからdカードに乗り換えたら、補償されない1年間のケータイ補償サービスの料金が9900円必要。年間に得られる2400ポイントとdカードお支払割の2244円割引もなくなるので、今のままdカード GOLDに入会しておいた方が得であることも分かった。
意を決して検討してみたものの、スマホ料金プランはギガライトのまま。dカード GOLDについても継続となったが、現状維持で良いと分かったのでスッキリした。
ここ1〜2年は仕事を含めて環境の変化が著しい。スマホ料金についても一度、見直してみると、より良いプランが見つかるかもしれない。
筆者はこれまでガラケーやスマホの画面を割ったことはなく、故障したこともない。トラブルがあるとしたら、海外出張時の盗難もしくはトイレでの水没だろうと、dカード GOLDの「dカードケータイ補償」でそのリスクに備えている。dカード GOLDの「dカードケータイ補償」とドコモのケータイ補償サービスでは補償内容が異なり、前者は故障の修理はサポートしていない。スマホをよく落とす、よく故障するという人なら、ドコモのケータイ補償サービスの方が安心だろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.