ついでに編集機能の話。AIを使った画像処理は編集機能でも力を発揮しつつあり、ギャラリーアプリには新たに「影を消去」「反射を消去」の2つがついたので試してみたのだ。
「影を消去」ってどんなときに使えるか。例えばこれ。超広角でツツジを撮ったのだけど、太陽を背にしていたので、端末を持っている手の影が思い切り写ってしまった(よくあるよね。方向的にこっちから撮りたいけど影がはいっちゃうとか)
こんな感じ。右下に端末を持つ手がありありと。
そこで、「影を消去」をタップしてみると。
ここまで自然に影が消えたのであった。
ありがちなのは、料理を真上から撮ろうとしたら照明による端末の影が料理にかぶってしまったとかなんだけど、それもいけます。
もう1つ「反射を消去」。反射を消去する前と後の2枚をどうぞ。
電話ボックス内の電話機を外から撮ったとき、思い切り撮影している自分が写っていたのだけど(しかも赤っぽい服着ているし)、反射を消去したら、消えたのである。まあこれは非常に複雑な反射をしているので、どこを反射だと判断するのかは難しいのだけど、個人的に映り込んでいる電話機は残したかったので、素晴らしい結果になった。
カメラ性能の話ではなくなっているけど、もうちょっと脱線は続く。
「ドキュメント撮影機能」もすごかったので紹介したい。構図の中に「ドキュメント」があると、右上に黄色い「ドキュメント」アイコンが現れるのでそれをタップすると、ドキュメント部分が黄色い枠で囲まれて、それを文書としてきれいに四角く成形して撮影してくれる。
まあここまでは普通なのだけど、このとき現れる「テキス抽出」ボタンがポイント。これをタップすると文字認識してくれるのである。試しにこの「縦書き」(一部横書き)でなおかつところどころに「よみがな」がついている史跡の解説板をテキスト認識させてみた。
それを全部コピーして、Galaxy NOTEアプリにペーストしたのがこちら。横書き部分の「文化財を大切にしましょう」と「よみがな」部分が最初に別によけられ(上の5行分)、その後の本文がすごく高い精度でちゃんと認識されている。一部不要な文字が混じっているけど、本文の内容は完璧といっていい。
なかなかである。ギャラリーアプリからでもテキスト抽出機能は使えるので後から処理してもいい。
以前のモデルから搭載されていた機能ではあるのだけど、縦横混在でもいけるのかーとちょっと感心したので紹介してみた。
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